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衣替えの季節。単衣の準備に必要なのは?

ついに、六月がやってきた。単衣着物のシーズン到来だ!

着物というのは肌着、長襦袢、着物の三層構造になっている。帯回りの小物も含め、白足袋以外の全てを薄物に変えるのは大変だ。

まずは、肌着だ。同じ綿でも、表面にシボのある「楊柳(ようりゅう)」を着る。「楊柳」ってなんだっけと思っていたら、ドリフターズのコントで、チョビ髭・腹巻の加藤茶が履いていたアレのことだった。日本橋の三越で売られていたのは「(株)荒川」の品物で、素材は滋賀県の「高島ちぢみ」。たくさん歩くと太腿の間に汗をかくので、キュロットを選んだ。ますます、「カトちゃん、ぺっ」なのである。

長襦袢は「洗える絹」を手に入れた。早々に誂えた単衣の着物は涼しげなベビーブルー。そして、小物たち…。新宿ルミネ「津田屋」さんはアクセスが良いが、広々したお店ではないので、サクサク選べるように準備しておきたい。平日の老舗百貨店は、好きなだけ付き合って貰える。この人件費は、何処へ?

実は五月中にも単衣を着て、出て行った。この日は夏日だったけど、歌舞伎座では完全にフライングで、できる限りウロウロしないことに……。それでも、トイレを使ったり、二階のロビーでお弁当を食べて、立ち上がった瞬間に膝に広げていた布を落として、床から拾い上げたりして、そこそこの運動量だ。

帰り道、地下鉄の暗い窓に写る着姿を見て「襟が崩れていない」と大満足。ところが、家に帰って点検すると、普段より、皺が多い気がする。脚の付け根に多い。なぁぜぇ~。

どうやら、お腹ポッコリが着物に響いてしまったらしい。単衣の準備に必要なのは、腹筋運動だったというお話。

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