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南と北の立面図に、連想したイメージ

昨日の投稿で東側と西側はお見せしましたが、今回は南と北です。
また、こういった建物にしましょう!という提案を受けた時にまっさきに浮かんだイメージのお話も。

南側はお店の顔

南側はこのような感じ。窓はお店の出入り口の部分のみで、2階の住居部分にある窓は見えません。

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お店のファサードとしての空気感を全面に出したかったので、住居エリアの雰囲気をなるべく感じさせない作りにしました。そのため、玄関も西側の少し奥に入った所にあります。

人のシルエットは、我々家族の身長をある程度踏まえた感じの高さ感になっています(170cm、150cm、100cmぐらい)。あまり高すぎず、低すぎず。軒もあるので雨風が多少あっても濡れることなく中に入れるはずです。

北側はスリット窓だらけ

北側はすぐ他のお宅が建っているので、この感じを見ることができるのはそこに住む方だけだとは思います。とにかくスリット窓が1階から2階までドーンと入っており、それが段々と段差を付けてレイアウトされています。

ここから光が漏れ出てきたり、外からはこの窓を通じて中にやんわりとした光が入っていくことを想定しています。

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最初にこの形の提案を受けた瞬間の衝撃

このスリット窓をふんだんに取り入れたレイアウトは、当然最初からではありませんでした。コンペに始まり、何度も何度も色んなパターンで建築士Kさんにご提案いただきました。A案、B案、C案……と増えていき、この案のちょっと換えた亜種のパターン1、2…とかも結構あるので、合計でいくつの形が考案されたのか自分でも把握できない程です。

その中で、ひと目見た瞬間「コレだ!」となったのが、このスリット窓を取り入れたレイアウトでした。

中のレイアウトも思い切った面白い試みがあるのですが、このスリット窓から光が漏れ出てくる、入ってくるという話を聞いた瞬間思い浮かんだ建築があります。

石の教会 内村鑑三記念堂

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宗教家であり思想家でもある内村鑑三の思想である「無教会思想」がこの建築物の根底にありまして、それをアメリカ人の建築家であり「オーガニック建築家」と言われるケンドリック・ケロッグによって設計・形作られた建築物です。
軽井沢にありまして、結婚式場としても有名です。

そう。
私達夫婦はここで式を挙げているのです。

当然思い入れがあり、この石造りでありながら柔らかい空気感を持つ建築がとても好きなんですが、このスリット窓が並んで光がふんわりと浮かび上がるという提案を受けた瞬間「これ、石の教会だ…!」と衝撃と感動を受けました。

当然、建築士Kさんは我々が式を挙げた場所なんて知りません。それでも偶然そういった形に至ったことが、我々の辿ってきた道や思いと繋がる気がしたのです。もう、これしかない!と。

新居がきちんと自分達の思いと繋がっているというのは、とても地に足のついた感覚があるなと思っています。流行り廃り、なんとなくではなく、自分達だからこその建物。そんな思い入れが設計の段階からどんどん深まっている気がします。

今から住める日が来るのが本当に待ち遠しいです。

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