TENTONE touches the wall
私はTENTONEの壁が大好きです。
おかしな言い方ですが、この壁を見た瞬間、私はここを大好きになったのでした。
壁にも色々ありますよね。
廃墟の壁は寂しい色ですし、駄菓子屋の壁は懐かしいです。
対応の悪い役所の壁はどこか親密さに欠けますし、大切に保護された古い家屋の壁は懐かしさと歴史を感じさせます。
牢獄の壁は人間性を奪いますし、形ばかり整備されて心のない施設の壁は、その施設を実に体現してしまいます。
TENTONEの壁。
それはとても自由で、あたたかい壁です。
心や空間を仕切るため壁ではなく、居心地のいい空間を形成する自由な壁のように、私は思います。
パステル画や、チョークアート。クルーの制作した数々のアート作品が貼られた壁は、自由と感受性を刺激します。
珈琲事業の展開される部屋の壁には、優しい珈琲の匂いが自然に沁みついていて、懐かしいカフェの心地よさがあります。
TENTONEの壁の一部は、木工室でハンドメイドされています。カラフルにお化粧され、丁寧に磨かれた壁を触ってみてほしいです。よく集中して触ると、作り手のきもちが伝わってくるものです。この手作りの壁からは、丁寧なまごころを感じるのです。
この柔らかい壁が、訪れるひとの心を自由にするように、私も自由でありたいと思います。
ほんとうに自由であることは、とても優しいことだと思うからです。