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Photo by
ikepon_ikd
自分のお葬式
中学生の頃に、祖父が亡くなった。
びっくりするほど何も感じなくて、少し後ろめたかったことを覚えている。
物心ついてから、祖父にほとんど会っていなかったので、何も感じないことは当然だと思うけれど。
自分が今死んだら、お葬式にはある程度の人数の人が来るだろうけれど、その大半は、祖父のときの私のような人な気がする。
それは、少し寂しい。
お葬式に来る人数が少なくても構わないから、来てくれる人全員が悲しんでくれる人になりたい。
来てくれた人が悲しむということは、自分がその人たちにとって大事な存在になれていたということだから、こんな風に思うのだろう。
自分のお葬式はどんな風になっているのだろうか。
少し楽しみであり、怖くもある。