ネガティブでポジティブ

ネガティブな感情を無視せずに、少しポジティブなことを言える人が、最も人として好感が持てる気がする。

私の中でその代表例がお笑い芸人のピース・又吉直樹さんだ。

ここで彼が近畿大学の卒業式で行ったスピーチの一部を紹介したい。

だから、排水口を見つめ続ける時間とか、そういう時もあるんですけど、僕はこういう風に考えるようにしてるんですよ。

嫌なこととかしんどい夜が続く時は、「これは次にいいことがあるための“フリ”だ」と。

水も、喉が渇いてる時の方がおいしいじゃないですか。「いつでも水が飲める状況よりも、飲めない時に飲んだ水がおいしい」みたいなのと一緒で、しんどいことがあったら、その後、必ず何かどっかで楽しさが倍増するような。面白いこと、楽しいことがあるんだっていう風に信じるようにしてるんです。

未来に良いことがあるって信じることって、ネガティブな状況だとすごく難しいのだけれど、又吉さんの言葉はスッと心に入ってくる。
それはたぶん、彼が醸し出す雰囲気もあるだろうけれど、彼がネガティブな感情をしっかり受け止めているからなのだと思う。

色んな人と話していると、ポジティブになることを推奨する人が多くて少し疲れてしまう。
そんな中で、又吉さんのような人の話を聞くと少し楽になれる。


又吉さんには、お笑い芸人としても作家としても、頑張って欲しいなと思う。


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