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昔の教育を知り、今の教育を考える

現代の子どもたちは本当に多忙だと思います。
学校が終わった後も、夜遅くまで塾や習い事があり、
自宅に帰ってきてからも宿題や課題をしないといけません。
暇な時間はほとんどなく、
遊ぶ時間や自由な時間もあまりない気がします。
私が子供の頃はもう少し余裕があった気がするのですが…。

私が子供の頃から、学歴社会が浸透しており、
努力して学力を高め、良い学校に行って、良い仕事に就く
という教育の当たり前があります。
今もそれを信じて、世の親は子供にたくさんの習い事をさせて
他の子よりも優秀になるようにと励むのです。

これが良い悪いという議論は今回はしません。
私がここで考えたいのが、現代の教育システムです。
日本に住む大抵の人が、小学校、中学校の義務教育を受け、
集団の中で勉強に励みます。
その後、集団教育の塾や習い事にいきます。
塾といえば集団授業です。
私の家の近所にも塾がありますが、たくさんの小中学生が
吸い込まれるように塾の建物の中に入っていきます。
私もその中の一人だったこともあるので
それは塾に通うもの、学校に通うものにとっては当たり前のことですよね。

しかし、この当たり前の教育システム
実はここ最近の常識なのです。
古代ギリシャではパイダゴーゴスという家庭教師がいました。
パイダゴーゴスは「教師」という言葉の語源です。
パイダゴーゴスの仕事は『子供を連れて行くこと』です。
一人前の大人になるために、一緒に学び考える存在。
古代ギリシャにも、パイダゴーゴスの他に集団教育、学校もあり
そこに行っている子供もいましたが、それは主の教育ではありません。
あくまで主はパイダゴーゴスです。
集団授業、学校が補助的な存在であり、
パイダゴーゴスは集団授業の管理、つまりその後一緒に学びの復習や予習をするのです。
学問だけではなく、考え方や生き方なども一緒に考えるのがパイダゴーゴス。
子供と伴走する教師がパイダゴーゴスなのです。

そのほかにも、イギリスのガヴァネスという女家庭教師
(サウンドオブミュージックのマリアのような女性)も
平安時代の紫式部や清少納言なども、
一昔前までは教養を持ったものが家庭教師として個人的に家庭で雇われ、
個別授業をするという教育システムでした。

現在、家庭教師や個別塾の授業というと
集団ではついていけない子が受けるというイメージがありますが
本来は有能な子供、将来を期待される子供であればあるほど
個別授業をすることが主流だったのです。

みんなやっているように塾に行かせているし
学校にも行っているから大丈夫
個別授業は学習が遅れている子がyたることでしょ?
そう思っている親御さん
そんなあなた自身が教育について考えること、学ことを放棄していませんか?
みんながやっているから、みんなと同じだから良いという時代ではもうありません。
過去から学び、今どのような教育が我が子に必要なのか考えることが必要です。
それはもしかしたら勉強ではないかもしれません。
勉強とは違った才能があるかもしれない
それを見つけられるのは個別学習、家庭教師なのではないでしょうか。
私はパイダゴーゴスのような伴走型の教師を目指します。

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