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次回作のネームについてなど

先月末の持ち込みで新作のネームを見ていただき、結論としては書かない方が良いというご意見だったので、0から書き直しました。自分で決めておいて何ですが、だいぶしんどかったです。

全24ページ、いつもなら3日もあれば書けるんですが、スランプ気味になったりして、2週間もかかってしまいました。スランプがどういうものかを語る資格はあまりないかも知れませんが、集中力が続かないとか起き上がれないといううつ状態なら、自慢ではないですが何度も経験しており、うつ状態になったら後々厄介なことになることも知っており、寝るなりゲームで気分転換するなりして調節し、何とか描き上げました。

4作目から先日上げたネームまで、ずっと男性主人公にしていましたが、思い切って今回のネームは女性主人公にしました。ツッコミは常識の役割というご指摘と、ヒロインが元毒舌ツッコミという前の設定を活かした結果です。女性キャラの方が描いていて楽しいので、これならモチベーションを維持できそうです。ただ、男性キャラは主人公でもないとなると関心を持ちづらく、キャラが薄くなってしまったような気もします。

今回のネームを切るにあたり、お笑い講座の動画を見て基本を学んだり、お金がもったいないからと敬遠していた「SAVE THE CATの法則」を買って読んだりしました。「SAVE THE CATの法則」は、今まで持ち込みで言われてきたことと繋がるところもけっこうありました。感情の変化とか極端な描き方がまだできてないような気がしており、これからまた直すかも知れません。

先日、キングオブコントを見て、「無駄な台詞は1個もない」とか「要素が~」など、聞き馴染みのあるフレーズが耳に入り、お笑いも漫画と通じるところがあるんだなと思いました。特に、構成力が大事という点で似ていると思います。

構成に関しては、8行プロットというのを取り入れさせていただき、1ブロックあたり3ページ×8ブロック=24ページで配分して描きました。当初考えていたものとは変わってしまいましたが、今ストーリーのどこまで描けているのか、これからどのくらいのペースで描けば良いのかがわかり、ストーリーもだいぶすっきりしたので、とても良かったと思います。

自分のことを才能がないとは思いたくないですし、そうは思いませんが、先日、才能がなくても続けた方が治療には良い、という精神科医の方の動画を見て、淡々と続けることにしようかなと思いました。特に「有名になったからといって病気が良くなるという話は聞いたことがない」というくだりが非常に腑に落ち、プロになっても自分の性格や暮らしが大きく変わるなんてことはないんだ、と思うことにしました。

自分は40歳まで本格的に漫画を描いてこなかったので、漫画を描くのって楽しい!とまでの境地にはなかなかなりにくいんですが、かといって、自分のメンタルのためにも淡々と続けた方が良いのかなと思います。漫画を描くことの楽しさも以前よりはわかってきました。苦手な食べ物を好みの味で気を紛らわせて食べるようにしているうちに、いつの間にか苦手というほどではなくなってきたような感じです。

とりあえず、1日寝かせて明日見直して、必要に応じて手直しして、とある作家さんがお勧めされていた「完成原稿の前に主人公を100回描く」というのをやってから、完成原稿に移ろうと思います。来月末~12月初旬くらいまでに完成させる予定です。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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