アンチホームベーカリー
パン作りは私の趣味のひとつです。
遡ること10年前、料理のりの字も知らなかった私が、思いつきで入った某エービーシークッキングで基礎から始めてマスターコースを受講するほどにハマったパン作り。
しかし私はごはん>パン派である。作ったパンは大体、誰かに食べてもらうか、冷凍庫の肥しになっていた。
パン作りの何が楽しいか、端的に言えばクリエーティブなのである。
粉と水、油脂、塩、砂糖、ドライイースト。これだけあれば立派なパンができる。
材料を合わせて混ぜ、まとまってきたらこねる。
最初は生地がベタつくが、のばしているうち不思議にもしだいに手ばなれしてくる。
そうなったら丸くととのえ、こねこね、こねこね。
表面がつるんとしてきたら、丁寧に丸め直し、ボウルに大切に入れてラップをかけ一次発酵。
常温で放置。温度によって〜1時間くらい。優雅にお茶でも飲んで休憩する。
ボウルの中が2倍ほどにふくらんでいたら、指で発酵具合を確かめ、いけそうだったらガス抜き。
重さを測って、分割してベンチタイム、成形、二次発酵、焼き。
手間隙かけて粉から好きなテイストのパンに仕上げることが創作的で楽しい。
材料は普遍的なもの。時には失敗もあり、シンプルなだけに奥深い。
発酵器を使わなければ3時間くらいかかってしまうんだけど、外出しない日の暇つぶしにとてもいい。
偉そうなことを言い連ねたが、本当のところ、捏ね上がりの見極めに自信がない。
できればワンチャン、パン教室に通いたいと思うくらい。
それでもホームベーカリーの世話にだけはなりたくない。
正直手捏ねじゃないと、自分で作ったパンとは言えないと思う。
しかし手捏ねは大変。時間がかかりすぎる。
ニーダーも考えたが、場所とるし何より値段が高い。
そこで見つけた折衷案。
一番右のアタッチメントが簡易ニーダーの役割をしてくれる。
説明書では2分でこねあがるとあるが、私は自分の感覚でやってる。
ガチ手捏ね勢からすると邪道甚だしいかもしれないが、これで捏ね時間が長くなることによる過発酵と生地の乾燥を防げるので、重宝している。
今はだいたい週1でパンを捏ねているが、もっぱら子供の朝食のため。
前にも書いたけど食べるのが超絶遅くて、朝食に白飯を出すといつまでも食べ終わらない。
最初は彼女の好むアンパンマンスティックを買っていたのだが、あれ甘すぎるよね。ほぼお菓子だと思い、自作することにした。
ところが甘くないから気に入らない。仕方なく、はちみつを添えて出している。
そうしたら多少硬いパンでも食べてくれる。
噛む力がついて一石二鳥だ。
こんなふうに冷凍しています。
朝食パンの手作りは気まぐれ。次はブリオッシュ的なリッチパンを作る予定。
いろいろ試行錯誤が楽しい。
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