ダメ母の懺悔
最近偏食がちになった4歳になる娘。
ただでさえおしゃべりばかりして食べるスピードが遅いのに、最近は味噌汁やスープの中から好きな具だけを取り出してひと片ずつ食べていたり、苦手な食べ物はいつまでも飲み込まずに口の中にためていたり。
今日は肉じゃがを作ったら、しらたきがいやだと言ってチマチマ取り除きだした。ほんの少しの量なのに、横で30分ほど待ってもいっこうに減らないのにイライラして、「お母さんはあっちの部屋にいるから食べ終わったら呼んで」と別室でくつろいでいた。
そうしたらシクシク泣きだし、さびしいとかいって余計に食べなくなる始末。これには堪忍袋の緒がきれてしまった。様子を見にいき、冷たい声で「まだ食べ終わってないの。。全部食べ終わったら呼んで」と言ってプイとまた別室に戻った。
それから10分くらい経っただろうか。泣き声が大きくなり、もう食事どころではない状況に。
「これしか食べてないの!?もういい、おしまい!」と皿を下げる。
娘は泣きじゃくり、「さみしかった、おかあさん、おかあさーん。。」って。
その後寝かしつけ。すがってくる娘。
「おかあさんはね、ごはんを食べないで残す子がいやなの。」
「もう(娘)にごはん作りたくない。あしたのごはんは何にもなくてもいいかな」
などと嫌味を連発。
娘は「ごめんなさい」と言う。
「いつもごめんなさいって言うけど、ちゃんとごはん食べられないでしょ。ごめんなさいじゃないよ。。」と言い返した。すると娘は、
「すみません。ゆるしてください。」
「??」
一瞬、誰と話しているのかわからなくなった。
「すみませんゆるしてください、って、どこで覚えたの?」
「・・・」
「そんなこと言っちゃいけないのよ。誰が言ってたのか教えて。」
「あのね、くまちゃんのえほん」
これだ・・・かこさとしの絵本。
私が小さい頃気に入っていた絵本で、娘にも読んであげていた。
くまちゃんがこぐまちゃんのおもちゃを壊して泣かせる。怒るお父さんに「ごめんなさい ゆるしてください」と謝るというシーン。
娘は、このページが苦手だった。いつも、「ここはたいへんなおはなしだから読まないでね」って言っていた。
それなのに、そのセリフを引用してくるなんて。。余程切羽詰まっていたにちがいない。
大人げなかった。たまにこういう日がある。いつも夫に娘をフォローしてもらうのだけど、今日は二人きりで歯止めがきかなかった。だめだった。
私の声が優しくなったのでほっとしたみたい。私の耳たぶをつまむ指の力が抜け、すやすやと寝息をたてはじめた。
本当に可愛い。純朴で愛らしい。月並みだけど天使みたい。
娘とは対照的に悪魔みたいな私。自分自身に汚らわしさすら感じてしまう。
ごめんなさいゆるしてくださいはおかあさんだね。。
明日は優しい笑顔で!
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