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【詩】とこしえの森

眠れる森をおとずれた者は
とこしえの幸せな夢を見られるという
恋に破れたお姫様は道に迷い
森で眠りについた
 
木漏れ日は常に暖かく
ゆっくりと躰は干からびていく
現実の痛みを失って
あらたな恋の喜びを失って
シアワセな枷につながれて
ふかく底へ堕ちていく
 
姫を探していた侍女は
針を口に含んでキスをした
蒼ざめた唇にぽつりと血を移して
さあ目覚めなさい
退屈な時の呪縛から 
紅く染まった自分の意志で
 

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