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クリスマスリースの遊び方

さあ、そろそろ、いぬうた市にもクリスマスがやって来ますね。
いやあ、これはこれは楽しみです。
その楽しみを更に盛り上げてくれるモノが、
クリスマスのひと足先でやって来ました。
それはわんずボックスです。
わんずボックスとは、わんこグッズが、
いっぱい入った宅配のボックスです。
ママがそのボックスを毎月ふたりのために注文してくれていて、
その中に必ずその季節に沿ったぬいぐるみが、
入っているのです。
「ということで今月のわんずボックスのぬいぐるみは何かなあ?まず今月はクリスマス月だからクリスマス関連であることは間違いないね。でもそこからだ。単にクリスマス関連といってもサンタだったりトナカイだったりといろいろバリエーションはあるからね」
と、きゅん君が言えば、
「ちなみにお昨年はトナカイさんでしたわ。そしてその前は確かクリスマスツリーさんね。だからこのふたつ以外のぬいぐるみさんであることは間違いないわ」
って、ぐーちゃんは過去のデータを引っ張りだしました。
さて、箱の中にはどんなぬいぐるみが入っているでしょう。
いよいよママが箱を開けまして、
出てきたぬいぐるみといえば、なんと、なんと、
布で出来たクリスマスリースでした。
「これってぬいぐるみっていうのかな。クリスマスリースって飾るモノでしょ」
ちょっと意外なモノが出て来て、
きゅん君は拍子抜けしたようです。
ぐーちゃんも同様の感想みたいで、
「確かにそうよね。ぐーたちのオモチャのぬいぐるみさんは皆さん、噛むと、ぴゅーっとお音がするけど、この方はお音がする感じに見えないわ」
と、ガッカリモードです。
しかし、そんなムードは一転しました。
ママからそのクリスマスリースを渡されて、
試しに、きゅん君が噛んでみると、
ぴゅーっ!とリースは高らかに音がしたのです。
「やるじゃん!このクリスマスリースは!」
と、きゅん君、思わず声を上げました。
更に同時に何かいい事を思いついたようです。
「ぐー、このリースって輪っかだから、ちょうど僕とか、ぐーの首が入るんじゃないかな。首輪みたいにさ。だからどちらかが首にかけて、どちらかがこのリースを噛めば、これは今までにない遊びが出来るのでは?」
と、新たなる遊び方を提案した、きゅん君です。
そういえば、いつもおふたりはわんプロで、
お互いの首の皮を噛みっこしてますもんね。
それの延長上で、しかも音が出るなんて、
これは新発見の楽しさではないでしょうか。
「おもしろそうー!ぐー、早くやりたーい。まずは、きゅんがリースさんをお首にかけてー!」
って、ぐーちゃん、早くもノリノリです。
「よしよし待ってろ。ぐー。今、ママに首にかけてもらうから」
と、ママに目で合図した、きゅん君、
ママはすぐにその合図を察知して、
リースを、きゅん君の首にかけました。
かけられるやいなや、ぐーちゃん、
きゅん君の首にかかったリースに飛びついて噛みます。
何度も何度も噛みます。
ぴゅーっ!ぴゅーっ!ぴゅーっ!
と、そのたびにけたたましい音をたてるリース。
まるで、きゅん君から音がしているように感じ、
鳴るたびに、ぐーちゃん、ケラケラケラー!
と、大笑いです。
「き、きゅんから、ぴゅーっ!ってお音がしているみたいー!おかしー!ぐー、おかしくて、お腹のお皮がよじれそうー!」
と、それからも、ぐーちゃん、リースを噛み続けて爆笑です。
ぴゅーっ!ぴゅーっ!ぴゅーっ!
そんな音に包まれた当の、きゅん君といえば、
ぐーちゃんとは正反対に全く面白くありません。
ただただうるさいだけで。
そして、きゅん君は同時にこの遊びの難点を発見しました。
それは首にリースをした方は、噛んで遊べない。
ということを。

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