不動産業界における役職の実態:小規模企業と大規模企業の違い
不動産業界において、役職は企業規模や業務内容に応じて多様であり、役職に基づく責任の範囲も大きく異なります。特に小規模不動産会社では、大手企業と比べて役職が持つ意味合いが異なることが多く、役職名だけではその人物の力量や責任範囲を判断しにくいことがしばしばあります。
この記事では、不動産業界における役職の役割やその実態、小規模企業と大規模企業の違い、さらには役職をどのように考えるべきかについて詳しく解説します。
1. 不動産業界の役職構造とは?
まず、一般的な役職構造について見ていきましょう。不動産業界に限らず、企業では役職ごとに具体的な責任範囲があります。たとえば次のような階層が一般的です。
一般社員:現場での業務をこなす担当者。営業職ならば物件案内や契約の補助、管理職であれば定期点検や書類作成など、実務を担う立場です。
主任:一定の経験とスキルを持ち、一通りの業務を独立してこなせる役職。営業なら契約まで担当できる力量が求められます。
係長:チームの現場責任者であり、チームの成果を管理する役割です。営業ならチーム全体の数字を管理します。
課長:複数のチームや係を統括し、部門全体の成績や目標を管理します。部下の育成や組織の戦略立案にも関わる役職です。
部長:課長を統括し、会社の重要な意思決定に関与します。
これらの役職は、大規模企業では明確な職務分担と権限を持ちますが、小規模企業になると、これが必ずしもその通りでないことがあります。
2. 小規模不動産会社での役職の実情
小規模な不動産会社では、役職の意味が非常に曖昧になることが多いです。実際に、**「不動産業統計集」(2020年)**によれば、国内の不動産代理業・仲介業における1事業所あたりの平均従業者数は4.5人となっており、これは非常に少人数での運営が一般的であることを示しています。従業員が少ない会社では、各々が複数の役割をこなさなければならないため、役職によって業務が細分化されないことが多いのです。
たとえば、5人以下の会社であれば、社長と事務担当がいて、営業担当が「部長」、管理担当が「管理部長」と名乗ることも珍しくありません。これは組織内で役割が重複しがちなため、肩書きが本来の業務や実力を反映しきれていないケースが多いことを示しています。
このような状況で役職を得たとしても、責任が軽いこともあれば重くなることもあります。これは会社の規模や文化によって異なりますが、役職がその人の実力を必ずしも反映していない場合があるのです。
3. 数字を求められる営業職と役職の関連性
不動産業界の営業職では、特に「数字」が重視されます。営業マンにとって、役職がその人の人間性ではなく、売り上げや成績に直結することが多いのです。このため、営業部門では「数字を上げられるかどうか」で役職が決まることが多くあります。役職者が退職すれば、成績が良い人間が繰り上げで昇進することも珍しくありません。
一方で、業務系の部門では、役職が昇進しにくい傾向があります。経験や専門知識が求められるため、数字だけではなく、長年の経験や技能が役職昇進のカギとなります。この点で、営業職と業務職の間に大きな違いが生じているのが現実です。
4. 役職が実力を反映していない現実
小規模企業での役職は、その人物の実力を必ずしも反映していません。例えば、部長や課長の肩書きを持っていても、実際には部下がいないケースもあり、役職名に見合った責任や権限を持っていないことがよくあります。
この現実を理解しないと、外部から見ると誤解を招く可能性があります。過去に大手不動産会社で働いていた経験がある人から「役職があった方がわかりやすい」との指摘を受けたことがあるとの声もありますが、役職が曖昧だと、実際の力を判断する材料としては不十分です。
5. 役職の本当の意味:お客さんに何ができるかが重要
結局のところ、役職よりも重要なのは、お客様や取引先に対して何ができるかです。役職名だけではその人の実力や能力を見極めることは難しいため、最も重要なのは「役職に伴う実際の業務やスキル」です。
不動産業界においては、契約や物件管理、リフォームなど、具体的にお客様のために何ができるかが重視されます。役職に固執するのではなく、自分がどのように顧客に貢献できるかを考えることが大切です。
営業は私は出来るので好待遇でおねがいしますというのもよくあるのですが言動と行動が伴っていない方も多く見受けられましたし。
有言実行を掲げるかっこいい人もいる中
無言実行があたりまえでしょという人もいて
ここは面白いです。
6. 結論:役職にとらわれず、自分のスキルを磨く
役職は、特に小規模企業では必ずしもその人の実力を正確に反映するものではありません。不動産業界では、特に営業職では「数字」が重視されるため、役職よりも成果が評価されやすい傾向があります。
役職に固執するのではなく、自分のスキルや実績を伸ばし、顧客に対して何ができるかを第一に考えることが、最終的には自分のキャリアにとって最も重要です。役職があれば得なこともありますが、それにとらわれすぎると、実際の仕事の本質を見失ってしまうことにもなりかねません。
私は役職を貰っていません。
数人しかいない中で恥ずかしくなってしまいますので。。。
これは力不足もあり責任逃れなのかといろんな考え方がありますがとある上場会社のお客さんとの中で役職は絶対入れた方が良いとアドバイスを頂いたこともあります。
話せば大体わかるかと思いますが。
資格(宅地建物取引士他)も記載しないので無役職者かと取引先で私に会い残念に思う人もいるでしょう。こちらは社長を出しているのに(数名規模の会社でも)と思われても仕方ないですが。
会社に資本投下して(少しですが)利益がない会社もありまして事実上はオーナーですよね。。言えますが利益が出ていないのは微妙です。
面白いこともあるのですそれは舐められるということです。
こいつになんて思われながら話していくうちに知ってるぞこいつはと思われながら話していくのは個人的に面白いと感じたりしております笑
皆様はいかがでしょうか