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「年収1000万円」のリアル—夢、現実、そして本当の豊かさとは?
年収1000万円。この数字に多くの人が憧れ、夢を見ます。メディアや広告では、この金額を手にすればすべてが順調に進むかのようなイメージが描かれます。しかし、実際に年収1000万円を手にしたとき、その現実はどうなのでしょうか?そして、私たちは本当にそれだけを追い求めるべきなのでしょうか?
まず、年収1000万円の現実から見ていきましょう。税金や社会保険料などを差し引くと、手元に残る可処分所得は約700万円ほどです。これに対して、都心での生活費や住宅ローン、教育費などが重なれば、思った以上に余裕のない生活になることが多いのです。特に、子どもをインターナショナルスクールに通わせるとなると、年間300~600万円もの授業料がかかるため、年収1000万円では到底カバーしきれないことがでてきます。
さらに、インターナショナルスクールに子どもを通わせることができたとしても、その中での経済的な地位を保つのは容易ではありません。周囲には、2000万円、3000万円、1億、労働収入ではなく権利収入のみといった年収を持つ家庭が多く、そうした家庭と同じ水準の生活を維持しようとすると、どんどん支出が増えていきます。たとえ年収2000万円に達しても、カースト最下位のような立場になりかねないのが現実です。
では、年収1000万円という数字に、それほどの価値があるのでしょうか?ここで一度立ち止まって考えてみましょう。もちろん、お金は選択肢を広げてくれる大切な要素です。収入が多ければ、旅行や趣味、高価なものに手を伸ばすこともできるでしょう。良い教育を受けさせたい、家族に快適な生活を提供したいという思いも実現しやすくなります。選択肢が広がること自体は、人生を豊かにするために重要なことです。
しかし、それだけでは本当に豊かな人生と言えるでしょうか?収入が増えれば、その分の責任やストレスも増加します。家族との時間が減ったり、健康を犠牲にしたりすることも少なくありません。年収1000万円のプレッシャーに押しつぶされるように、常に「もっと稼がなければ」という焦燥感に駆られてしまうこともあるでしょう。
一方で、実際に高収入を得ている人々を観察していると、お金だけで幸せが得られるわけではないことが見えてきます。例えば、年収500万円でも、しっかりと貯金をし、堅実な生活を送っている人もいます。逆に、年収2000万円を超えても、経費や支出に追われ、手元にほとんどお金が残らないという人もいます。大切なのは、いかに収入を使い、いかに人生を楽しむかという視点です。
ここで、三菱UFJ銀行の調査によると、年収800万円が幸福度のピークであり、それ以上の収入を得ても幸福度はそれほど向上しないというデータがあります【1】。これは、収入が増えることで新たな問題やストレスが生まれることを示唆しています。つまり、年収1000万円があればすべてが解決するわけではなく、むしろ新たな課題が待ち受けているかもしれないのです。
それでも、年収1000万円を目指すべきではないと言うわけではありません。重要なのは、自分にとって何が幸せかをしっかり見極めることです。お金を追い求めるだけでなく、自分の生きがいや家族との時間、健康など、他の要素も大切にしながらバランスを取っていくことが、真の豊かさに繋がるのではないでしょうか。
結論として、年収1000万円は確かに一つの成功の指標かもしれませんが、それだけでは人生の全てを満たすことはできません。選択肢が広がることは確かに魅力的ですが、その選択肢をどう使い、どのように人生を楽しむかが、最も大切な部分です。
私の仕事柄年収が高いお客様の場合融資の否決可能性が比較的に低く完遂しやすくなりますがやりがいとすれば頑張って融資を貰えたといタイプのお客様の方が達成感があったりするものです。
これらもどちらが良い悪いでも苦しい楽するでもありません。
皆様が私を育ててくれていると感謝しております。
最後に、余談ですが、私のリタイア後の夢は「ドラゴンクエスト」を1から最新作までプレイすることです。今は仕事に追われる毎日ですが、そんな小さな夢を持ち続け、現実を少しでも良くするために日々頑張っています。夢を持ち続けること、それが実は一番の豊かさかもしれませんね。