「投資用マンションに住む」魅力と注意点
投資用マンションというと、名前の通り「投資」を目的とした不動産であり、一般的には賃貸収益を得るためのものと考えられます。しかし、実際に自らがそのマンションに住むという選択肢もあります。私はこれまでに、この方法で投資用マンションに住んでいる人を2名知っています。1人は友人の妹の旦那さんで、もう1人は独身の方でした。
投資用マンションに住むことは魅力的ですが、いくつかの注意点があります。それを理解した上で検討することが重要です。この記事では、投資用マンションに住むメリットとリスク、そして具体的な事例をもとにそのポイントを探っていきます。
1. 投資用マンションに住むメリット
快適な住環境
まず、投資用マンションは一般的な賃貸用物件に比べて、設備や内装がしっかりしていることが多いです。例えば、キッチンやバスルームの設備は、賃貸専門物件よりも高級なものが使われているケースが多く、分譲マンションとほとんど同じレベルの住環境を提供してくれます。
そもそも投資用不動産は住宅とは違う条件をクリアしている物件であるという事があげられます。最低そこそこの基準のエリアや徒歩分数をクリアしないと融資の基準に乗らないためです。
実際に住んでみると、一般的な賃貸マンションとの違いを感じるでしょう。賃貸専門の物件では、内装や設備がコスト重視で選ばれていることが多いのに対し、投資用マンションはより快適な生活空間を提供するために設計されています。例えば、ブランドキッチンが備え付けられていたり、広々としたバスルームや高性能なトイレが設置されていることも珍しくありません。
2. 注意点:金融機関のローン条件
投資用マンションに住む際に最も気を付けるべきポイントは、金融機関のローン条件です。多くの人は投資用ローンを組んでマンションを購入しますが、その場合、ローンの目的に反して自分が住むと条件違反になる可能性があります。
なぜなら、投資用ローンは基本的に賃貸運営を目的としているため、自ら居住することが許されていない場合があるからです。もし違反が発覚した場合、金融機関から期限の利益の喪失とみなされ、一括返済を求められるリスクも考えられます。
逆 に、住宅ローンで物件を購入した場合、人に貸すことも金融機関の契約違反に該当することがあります。この場合も同様に一括返済を要求されることがあり、注意が必要です。
3. 住宅ローンと投資用ローンの違い
住宅ローンは、居住用の不動産に対して適用されるものであり、金利が低く、長期間(35年など)の融資が可能です。これは、金融機関が「住むための場所」として評価しているため、リスクが低いと判断されているからです。
一方、投資用ローンは、物件の運用から利益を得ることを前提にしているため、金利が高めに設定されることが一般的です。また、ローンの期間も短めで、返済比率も厳格です。つまり、投資用マンションを「住むために」利用する場合、これらのローン条件が大きなハードルになることがあります。
4. 実際に住んでみた感想
私自身もかつて投資用マンションに住んだ経験があります。設備が良く、友人を招くことができる比較的広々とした空間は、通常の賃貸物件とは全く違う魅力がありました。特に都心部の物件では、交通アクセスも良く、生活の利便性も高いです。
「賃貸用」と「分譲用」では、建物自体の作りが異なります。投資用マンションは、所有者が資産価値を維持するため、設備や内装に高いコストがかけられることが多いです。例えば、一般的な賃貸マンションでは見かけないような、デザイナーズキッチンや高性能なセキュリティシステムが導入されていることもあります。
5. 将来的な選択肢
最近の日本では、単身者の増加や晩婚化が進んでおり、特に都市部では「独身貴族」として豊かな生活を送る人が増えています。これに伴い、投資用マンションに自分が住むという選択肢も広がっています。金融機関のローン商品も多様化しており、場合によっては専用のローンが利用できる可能性もあります。
ただし、すべての金融機関が投資用マンションへの居住を許可しているわけではないため、購入前にしっかりと条件を確認することが大切です。また、物件選びにおいても、居住用としての利便性や将来的な価値を見極めることが重要です。
まとめ
投資用マンションに住むことには多くのメリットがあります。高級感あふれる住環境や利便性の高い立地、そして投資物件ならではの安定感があります。しかし、その一方で金融機関のローン条件や法的なリスクも無視できません。
投資用マンションを住居として検討する際は、ローン契約や物件の管理状況、将来的なリセールバリューを慎重に考慮しましょう。そうすることで、快適な生活と資産運用の両立が可能となります。