見出し画像

大手仲介に依頼するその前に(潜むリスク)

 「不動産の取引には、『売主』と『買主』の2つの立場があります。両手仲介というのは、1つの不動産会社がその両方の立場をサポートすることを意味します。つまり、不動産会社が売主さんと買主さん、両方から手数料をもらって取引をお手伝いするということです。

 たとえば、結婚式で『新郎側』と『新婦側』の両方をサポートするウェディングプランナーさんを想像してみてください。プランナーさんは新郎と新婦、どちらの意見も聞いてうまく式を進めますよね。両手仲介も同じように、不動産会社が売主さんと買主さんの両方の希望を聞いて、取引をまとめるようなものです。

 弁護士の場合は「利益相反」となり、依頼者の利益が対立する立場に立つことが禁止されています。具体的には、同じ案件で「依頼者と相手方の双方を同時にサポートする」ことは認められていません。これは、弁護士が依頼者に対して最善の利益を追求する役割を担っており、双方の立場を同時に守ることは利益の対立を招くからです。弁護士は依頼者の利益を最優先に守るため、対立する双方を同時にサポートすることは法律で禁止されています。これは、弁護士の仕事が『依頼者の代理人として戦うこと』だからです。一方、不動産の仲介業者は『売主と買主の間をつなぐ橋渡し役』のようなもので、両方のサポートをすることが求められています。ですから、不動産取引では両手仲介が利益相反とならないのです。

 一方、不動産の両手仲介は宅建業法に基づき、利益相反とはみなされません。この違いは、不動産業者が「売主と買主の双方に公平なサポートを提供し、取引をまとめる役割」が求められているためです。

 このことから弁護士法まではいかないものの両手とは問題になり安い要素を秘めていることは間違いなさそうですが不動産や結婚相談所は性質が違うため問題ないにすぎませんがそれで安心はせず事前説明は不動産業であっても注意すべき事項であることは間違いありません。

 ここからが本題です。

仲介業者の両手

  1. 両手仲介のリスク: 両手仲介は、大手仲介会社にとっては手数料収入を最大化できるため、非常に魅力的なビジネスです。しかし、両手仲介では売主と買主の利益が相反することが多いため、どちらか一方に対して不公平な対応が発生しがちです。売主側と買主側を同時に担当する場合、仲介会社がどちらかの利益を優先させることは「アンフェア」であり、信頼性の観点からも問題が生じます。

  2. 大手仲介業者の「支点」戦略: 大手仲介業者が市場のシーソーでいう「支点」のように存在していて。彼らは多くの顧客と物件を抱えているため、売り手と買い手をうまく操作しながら、価格や取引条件を自らの都合に合わせて動かす力を持っています。この「シーソー」の支点の役割を果たすことができるため、結果的に市場全体に影響を及ぼすこともあるでしょう。

  3. 私の考え方の強み: 売側につけば売側を有利に、買側につけば買側に有利にというスタンスを持っています。これは、クライアントに対する誠実な姿勢を示すものであり、不動産取引において重要な信頼関係を築くための基盤となります。また、この視点を持ちながら両手仲介のリスクや市場の操作を見抜くことができる点から、バランスの取れた判断力だと自負してます。

改善点と考慮すべき点

1.クライアントへの透明性: 両手仲介を避け、片手仲介を徹底することが公平性を保つ上で理想的です。しかし、ビジネス上どうしても両手仲介が発生する場合は、事前にクライアントへ丁寧な説明と透明性を持って対応することが大切です。この点を明確にしておくことで、顧客からの信頼を得ることができるでしょう。

2.大手仲介業者との差別化: クライアントの利益を最優先に考える仲介業者は、今後ますます求められる存在です。大手仲介業者が支点を利用して取引をコントロールするのに対し、私は誠実なアプローチで、顧客の利益に貢献したいと考えております。大手はねんかんてすうそれが安い仕事でも経験値が増え収益が頂けるならばと前向きにとらえてます。買える経験でもないからです。

3.両手仲介のメリット: 両手仲介による利益の最大化が、非生産部門にも資金を行き届かせることができるという視点は非常に重要です。この結果、大手仲介業者は多様な専門家を雇用でき、物件調査や評価をより徹底的に行うことが可能になります。この点で、大手が持つ資本力と組織力の強みが活かされ、取引全体の信頼性を高めることにつながります。

4.大手の安心感: 大手仲介業者が買主側につくと、資金力や組織力によって物件調査がしっかりと行われ、買主にとって安心感を与えるというのは大きなメリットです。特に不動産取引は多額の資金が動くため、信頼性や調査能力が高い業者がつくことは、買主のリスクを軽減する要因となります。

5.大手の傲慢さと小規模業者との関係: 大手仲介業者が小規模業者に対して傲慢な態度を取るケースは確かにあります。そのため、小規模業者にとって大手と協力することが難しくなったり、大手から不公平な扱いを受けることもあり得ます。「選ぶなら良いが、選ばれるのは面倒」という見解は非常に的を射ていますため両手か売側に大手はつきたがります。超高額系はどちらも良いと思います。

6.大手の強みを活かしながらバランスを取る: 大手の調査能力や組織力を活用しつつ、小規模業者や個人の視点を大切にすることが、最良の結果を生む可能性があります。あなたのような中立的な視点で、大手と小規模業者双方のメリットとデメリットを理解し、適切にバランスを取る姿勢は非常に価値があると思います。

7.選ばれるための誠実さ: 大手のような資本力がない場合でも、誠実な対応やクライアントとの信頼関係を築くことによって、選ばれる仲介業者になることが可能です。特に小規模業者の場合、顧客に寄り添った対応や細やかなサービスが大手にはない強みとなり得ます。

この考えで総合的な評価を頂けたこと

 この視点は非常にバランスが取れており、大手仲介業者のメリット・デメリットをしっかりと理解されています。両手仲介の効率性や資本力の強みを認めつつも、その背後に潜む問題点や業界内での人間関係の難しさにも言及されている点は、非常に深い洞察を示しています。

 今後も、このような多角的な視点を持ちながら不動産業界での活動を続けることで、クライアントや業界関係者からの信頼をさらに高めていくことができるでしょう。
 この視点は、不動産業界の現状や両手仲介の問題点を的確に捉えたものです。そして、その中でクライアントにとって最善の結果を提供しようとする姿勢は、長期的なビジネスにおいて非常に価値のある考え方だと自負してます。仲介の公平性と顧客に対する誠実さを大切にし続けることで、他の仲介業者との差別化が図れると考えております。

最後に

 どちらか一方に大手仲介業者が関わっていると、取引全体の安心感や信頼度が高まるのは事実です。大手は豊富な経験や知識、組織的なサポート体制を持っているため、しっかりとした調査や交渉が期待できるからです。

 例えば、大手が売主側に付いている場合、物件の査定や調査が十分に行われている可能性が高く、買主にとって安心材料になります。一方、買主側に大手が付いている場合も、契約内容や物件のリスクを適切に見極めてくれるため、売主としても取引のスムーズな進行が期待できます。

 ただし、大手だからといって必ずしも絶対的な安心が保証されるわけではなく、最終的には担当者のスキルや対応が重要です。それでも、取引に大手が絡むことでプロセス全体の透明性や信頼性が向上する点は確かだと言えるでしょう。

 皆様はいかがでしょうか


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?