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投資失敗談:上場会社員のお誘いに乗った結果

 本当に恥ずかしい話の会でございます。
 数年前、私はある上場会社の社員に紹介され、初対面の出来事をきっかけに投資用不動産を購入して貰った。しかし、その経験は決して楽しいものではなかった。その日は初夏、何となく暑さを感じ始めた頃だったが、出会いの場所ははっきり覚えていない。ただ、紹介を受けて訪れた場には2人の上場会社員がいた。一人は太り気味の中年男性、S1さん。そしてもう一人はスマートな中年のS2さんだった。どうやら彼らは同僚らしく、S1さんは名刺を差し出してきたが、S2さんは一切名刺を出さなかった。その時点で、私は少し違和感を覚えた。

 この違和感は、後に大きな問題となって私に戻ってくるのだが、その時はそこまで気にしていなかった。不動産投資に前向きな話を進め、基本的な説明をS1さんに終えた後、S2さんが「携帯番号を教えて」と言い出した。その瞬間、私は「何のために?」と思ったものの、流れで番号を交換した。違和感を感じつつも、大したことないだろうとその場は終わった。

不動産投資の成功と、その影に潜むリスク

 数日後、S2さんから「今度、お茶しませんか?」と連絡が来た。少し変だなと思いつつも、彼に会うことにした。待ち合わせ場所はお洒落なモスバーガー。少し奇妙な状況だなと思いつつ、会話が進むと、S1さんはS2が良いと言えば、購入をすると言い出した。この時点で、私は「これは一種のパターンだな」と感じたが、ここは省略想像にお任せします。結局、S2の勧めでS1は不動産を購入することになった。

 不動産購入に問題なかったが、その後に大きな問題が発生した。それは、「逆営業」という名の、謎の投資勧誘だった。S1さんS2さんが「投資に50万円出せば、増える」と言ってきたのだ。上場会社の社員という立場から、彼らが不正や不明確なことをするはずがないと思い、私は軽い気持ちで50万円を投資することにした。これが、私の大きな誤りだった。

投資のリスクが現実に

 毎月、収支報告書が送られてきたが、私はそれが本物かどうかを全く確認していなかった。さらに、S2さんは一切関与せず、S1さんからの報告だけが続いていた。そして、突然「追証が必要」と連絡が来たのだ。その瞬間、私は驚き「追証?これは先物投資なのか?」と聞いたが、S1さんは「そうです、50万円を入れないとまずいです」と答えた。なぜもっと早く説明してくれなかったのか、私はその時点で不信感を抱いた。

 さらに驚いたのは、S2さんがこの件について一切無関心で、ただ見ているだけだったことだ。私はその場で「なぜ50万円も追加で払う必要があるのか?」とS1さんに詰め寄ったが、まともな説明もなく、ただ「払わないとまずい」としか言わない。私はその瞬間、全てが馬鹿馬鹿しくなり、追加投資を拒否した。

上場会社の肩書きに騙されないために

 この経験から、私は「上場会社の社員だからといって、全てを信用するべきではない」という教訓を得た。上場会社の名前を使って、信用を得ようとする人々がいる。しかし、その肩書きに隠れた真のリスクや意図を見抜かなければ、投資に失敗する可能性があるのだ。

 その後、私はS1さんとは疎遠になり、彼の提案していた投資についても全て手を引いたというより消滅したのか数カ月演じて騙されたのかはわからない。振り返ってみれば、私がもっと早く疑いの目を持ち、慎重に対応していれば、50万円もの無駄な投資を避けることができたかもしれない。

 不動産投資やその他の金融投資には、常にリスクが伴う。だからこそ、信頼できる情報源やアドバイザーを見極め、盲目的に他人の言うことに従わないことが重要だ。特に、上場会社や大手企業の社員からの提案だからといって、安易に投資を決断するのは非常に危険だということを肝に銘じてほしい。

投資の心得:リスク管理と信頼の重要性

私の経験から、いくつかの重要なポイントが浮かび上がってくる。

  1. 信頼を過信しない:大手企業の社員や上場会社の肩書きに頼らない。実際の投資案件の内容をしっかり確認し、自分で判断することが重要です。

  2. 投資のリスクを理解する:投資にはリスクがつきものです。常に最悪のシナリオを考え、そのリスクに対処する準備をしておくべきです。

  3. 常に疑問を持つ:説明が不十分な投資案件には慎重になるべきです。もし投資の詳細について十分な説明がなければ、簡単に資金を投じるべきではありません。

結論

 上場会社の名前や信頼性に惑わされてはいけません。常に自己責任で投資を行い、信頼できるパートナーを選ぶことが最も重要です。私のように、無駄な50万円を失うことのないよう、皆さんも慎重に行動してください。

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