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『映画監督 アンジェイ・ワイダ展(国立映画アーカイブ 展示室)』〜貴重な映像と専門家の解説で深掘りするアンジェイ・ワイダ映画の世界

【展示内容】
『地下水道』や『灰とダイヤモンド』などの映画監督アンジェイ・ワイダに関する展示。
2019年にクラクフ国立美術館で開催された企画の初の海外巡回。


【感想】
個人的には、『地下水道』や『灰とダイヤモンド』を観たことがある程度の不勉強な人間なので、ポーランド映画にそれほど詳しいわけではありませんが、興味が湧いて観に行ってきました。
訪れた日は、この展示室の研究員・藤原征生氏によるトークイベントが開催されていたため、参加してみることにしました。
ポーランドでの大規模な展示をもとにしたものということもあり、この展示室ではあまり見られないほどの作品数と質の高さが印象的でした。
また、日本との関係が深いテーマであったことから、ポーランド側の強い要望もあり、日本での開催が実現したそうです。それを聞くと、今回の展示の充実ぶりにも納得がいきました。
日本ではなかなか目にすることのない貴重な映像資料も多く提供されているとのことでした。
さらに、展示の内容や時代背景の影響から、学生運動の関係者や労働組合系の人々からも支持を受けていたという話も興味深かったです。
トークイベントは、研究員の方が参加者とともに会場を歩きながら作品を紹介していく形式で、30人ほどの参加者が集まっていました。
20代くらいの若者から、白髭を仙人のように伸ばした老齢の男性まで、幅広い年齢層の人々が参加していました。
往年の映画ファンや業界関係者らしき人々も多く、映画への深い関心が感じられるトークイベントでした。

https://www.nfaj.go.jp/exhibition/andrzejwajda2024/

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