『国際アンデルセン賞受賞作家・画家展(国立国会図書館国際子ども図書館)』~角野栄子と国際アンデルセン賞、絵本の世界を彩る展示とトークイベント
【内容】
絵本の国際的な賞である国際アンデルセン賞に関する展示。
※同じ階の別の部屋では、この賞を主宰している絵本が読める形で陳列されていました。
【感想】
国立国会図書館の子供向け図書館である「国際子ども図書館」で、国際アンデルセン賞に関する展示と、絵本作家・角野栄子氏のトークイベントが開催されると聞き、行ってきました。
展示は、受賞作や解説フリップが並ぶ形式で、時代ごとの傾向や流れを感じることができました。ただ、原画が数枚でも展示されていれば、さらに楽しめたかもしれないと感じました。
国際アンデルセン賞は、2年に1回、優れた絵本作家と絵本画家をそれぞれ選出する賞で、日本人では安野光雅やまど・みちお、角野栄子などが受賞しているとのことでした。
展示を見ているうちに、子供の頃にNHKで放映されていたアニメ『太陽の子エステバン』の原作が、アメリカの児童文学作家によるものであることを知ったりしました。子供の頃、先がに気になって、熱心に観ていたのを思い出して、とても懐かしい気持ちになりました。
また、1980年に赤羽末吉が日本人として初めて受賞するまで、基本的に欧米圏の作家しか受賞していなかったことから、選考にある種の傾向を感じたりもしました。
展示を見終えた後、角野栄子さんのトークイベントを観覧しました。参加のきっかけは、絵本に関する講演会というチラシを見たからですが、当日は残念ながら事前収録の映像が上映される形式でした。しかし、89歳とは思えない力強いお話で、これはこれで満足でした。
その後、アンデルセン賞の選考委員も務めた土井安子さんの講演もありました。土井さんは、大阪出身の話し上手な方で、こちらも聞けて良かったなと思いました。
https://www.kodomo.go.jp/event/exhibition/tenji2024-04.html