『文永の役750年Part1 海底に眠るモンゴル軍(國學院大学博物館)』〜予想外の出会い、歴史研究者池田教授の情熱の研究
何年かぶりに山種美術館に行ったので、ついでに歩いて7分ほどのところにある國學院大学内にある博物館に寄ってきました。 行った日は、ちょうど大学のホームカミングデイのイベントを行っていたようで、各地の物産品などの販売をしていました。
折角なので、お昼を大学校内にある食堂で味噌カツ丼(600円)を食べてきました。 ご飯を食べ終わった後、中庭でフラメンコを踊る学生たちを、学食の窓からぼんやりと観ながら、しばらくお茶を飲みながら、学生時代に学園祭でフラメンコを踊っていた同級生のことなどをぼんやりと思い出したりしていました。
美術館では企画展をやっていて、ちょうど先日読んだ歴史の本で、蒙古襲来についての展示でした。 先日読んだ本では、当時の幕府が、元からの使者を、無学すぎてガン無視したことが原因で、元の大軍を攻めてきたということが書かれていました。 この展示の解説では、無学すぎてという部分は省かれて、ガン無視したので攻めてきたとだけ書かれていました。
ちょうど展示を観ていたら、少し後にこの蒙古襲来についての海底調査をした池田榮史教授によるトークイベントが開催されるということで、聴講してみることにしました。 用意された40席ほどはすぐに埋まってしまい、その後ろには沢山の人が立ち見していました。 そういえば、展示を見ていたら、古文書に書かれた漢文を熱心に読んでいる人や、やたらにマニアックな話を当たり前のようにする妙齢の女性の二人組などがいました。 展示には、蒙古襲来の時に、『神風』で沈んだ船を引き揚げた木製の船の一部が陳列されていました。
どうやら、この日は特別マニアックな人たちが集まる日だってようです。 たまたま座った横の席には制服姿のおかっぱの女の子が、熱心に元寇の役に関する本を熱心に読んでいたりしました。
講演自体は、池田教授による海洋調査、発掘をしていく様子を映像込みで、手振り身振りを交えながら、解説していました。 この講演が行われるつい2日前にも、3隻目の船の引き揚げが行ったことが地元にテレビのニュース報道で紹介されていてとのことで、その映像を流していたりしました。 パワフルに活動されている池田教授は、50代後半くらいで、教授生活も締めくくりの活動をされているのかなあと思いながら、講演を聞いていました。が、講演の最後に、もう69歳で身体が言うこと気なくてという話をしていて、ちょっとだけびっくりしました。 大学にも席を置きながら、70歳近くになっても研究者として、お金のかかる研究をパワフルに活動していると知って、色々と感じるところがありました。 講演の終わった後、20人以上人々が池田教授の周りを囲って、かなりの長い時間、和やかに話しているのを見て、この人懐っこい人柄もあって、現役で活躍し続けていられるのかもなあと思ったりしました。
しかし、帰りはJR渋谷駅から帰っていたのですが、今はインバウンドの観光客のせいもあって、物凄い人数に詰めかけていました。 来る時は、山手線の恵比寿駅から来たのですが、午前中ということもあって、降りる人も20人前後だったので、そのギャップを感じたりもしました。
http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2024_mouko_pt1.html