「アメリカン・ファクトリー」(ドキュメンタリー映画)

視聴環境:Netflix

【内容】
2019年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したNetflixオリジナルドキュメンタリー映画。
アメリカの閉鎖されたフォードの工場に、中国のガラス企業が入って来るが、アメリカの労働者との軋轢が生じると言った内容。

【感想】
2016〜17年あたりのドキュメンタリーですが、経済のグローバル化によって起こる文化や文明の衝突が描き出されていました。
アカデミー賞を受賞した「ノマドランド」も経済のグローバル化による弊害を描いたものでしたが、これもそうしたことを描いていました。
日本もこうした状況の影響を諸に受けるんだろうなあ、と思ったりしました。

※ネタバレします。

中国企業の上層部が、生産性の上がらないアメリカ工場のアメリカ人の責任者を中国に呼んで、工場を見せるのだか…
労働条件の違いや、労働意識の違いを見せつけられる。
米国の工場では、週休2日で、8時間労働。
中国の工場では、月に2、3日休んで、12時間労働。
仕事に忙殺され、ほとんど故郷に帰ることの出来ない中国の労働者たちは、劣悪ね環境の中でギリギリの生活をしている。
社内恋愛した沢山のカップルが会社の行事の一環として、結婚式を行う。
あまりのことに言葉も出ないアメリカ人の幹部たち…
アメリカに戻ってきて幹部たちは、中国式の工場管理を行おうとするがうまくいかず、中国企業が提訴される事態になっていき…
労働組合を作り、中国企業に反撃するが、組合潰しが起こり…
低賃金のまま、アメリカ工場は黒字化…

日本の現状は、アメリカであったり、中国であったり、どれにも当てはまらないものでもあったりとか、色んなことを考えさせられたドキュメンタリーでした。

https://www.google.co.jp/amp/s/eiga.com/amp/movie/91592/

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