「演劇1」(ドキュメンタリー映画)
【内容】
演劇の演出家の平田オリザのドキュメンタリー映画。
自分で経営しているアゴラ劇場や、主催する劇団『青年団』の様子を、克明に撮った2本のうちの前篇。
【感想】
日常的に行われる演劇の稽古と、一般向けの人に関する演劇のワークショップ。
淡々とした日常を撮りためたものを何の解説もなくまとめていることで、その場に立ち会っているような感覚になる映画でした。
決してそれほど儲かる訳でもなく、なかなか大変ながらも続けているのでしょうが、その中でも楽しんで生きているのが伝わって来ました。
無料で行われる演劇のワークショップによって、演劇とはそもそもなんなのかという問いをワークショップに参加した小学生にもわかる解説をしているというのもすごいなぁと感じたりしました。
かく言う自分も、この映画紹介をを聴いた数年後、実際に平田オリザさんの演劇のワークショップに参加したりしたことがあったりします。
観ていて、その時のことを思い出して、とねも懐かしいなあと…
まあ、社会人向けの1ヶ月ほどのワークショップに参加したので、仕事で参加できなかったりとかもしましたが…
いろんな背景を持った4人と参加で、脚本作りから演出、演技まで一括してやるといった内容でした。
一緒に参加した高校演劇出身の役者の女の子は、平田オリザさん演出の演劇にも参加したとのことで、色んな裏話なども聴かせて貰ったりして、かなり立体的に、このワークショップを体験出来たのも貴重だったなあ、とか…
この映画にも出てくるアゴラ劇場の上の階にある事務所に訪ねて、脚本の打ち合わせなどをしたり…
ワークショップの最後には、演劇とかの学校の生徒や名のある脚本家の前で、自分も出演しての2回の上演。
もう7〜8年前になるのですが、その時には平田オリザさんの映画とは違って黒かった髪の毛がかなり白髪になっていましたが…
色んな演技の付け方や、その考え方はとても面白く示唆的なものでした。
それまで、平田オリザさんの著作なども読んだことがなかったんですが、急遽3〜4冊ほど著作を購入して、勉強しながら参加。
実際にアゴラ劇場版で平田オリザさん演出の演劇も観劇したりもしたのですが、物凄い緻密ながら自然でそれはそれで面白かったなあとか…
色々と大変な想いもしましたが、それまで演劇経験などなかったのですが、演劇にハマる人の感じがわかるなあと思ったりしたことを思い出しましたりした作品でした。
http://engeki12.com
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