10周年バッグ 第一話 「資材選び」
色々と考えさせられる時期ではありますが、会社としてお客様に何が出来るのかを考えた結果、暇つぶしに読んで頂く為のブログを初める事にしました!
だって暇なんです私…
初回は「10周年限定バッグ」が出来るまでを、何段階に分けてご説明できればと思います。
工程表 1.資材選び
2.デザイン案
3.サンプル製作
4.型紙製作
5.資材準備
6.生産&販売
第一話
「資材選び」
今回のアニバーサリーバッグでは題材として「TENTではないTENT」を意識し、
素材選びスタート。
最初に候補に上がった素材は、ブランド立ち上げ当初にバッグデザインのライン部分として使用していた、
フランス生地メーカーのセルジュ・フェラーリ社のPRECONTRAINT502をチョイス。
当初のTENTバッグにはマッチしていて、日本には無い綺麗な色合いが沢山あります。
ここ数年は地味傾向でお客様からもテンションが上がらないと言われることもチラホラ…
なので今年はド派手に作るぞーな感じで息巻いていました!
生地サンプルを使い色々と試してみますが、生地の引っくり返す際の擦過跡が気になりながらもチャレンジを繰り返します。
3月入り、そろそろ決めないと間に合わない感が出はじめた頃、
何故か数年前に資材メーカーから「こんな生地でバッグ作りませんか?」と言われた生地に対し、
「TENTは防水性重視だからメッシュは使わないよ」って軽いやり取りがフラッシュバッグ。
メッシュってなんだ?ってその時は細かいスペックは聞かずに突っぱねましたが、今になって無性に気になりメーカーに電話!!
TENT「数年前に意見を頂いたメッシュ生地ってまだありますか?」
資材メーカー「御座いますが、使えますかメッシュですけど?....フェラーリ社か帝人の生地で如何でしょうか。」
TENT「使えるか分からないけど、サンプル出せますか?」
資材メーカー「高価な生地になりますので、A4サイズのモノでしたら送れます」
TENT「取り敢えず現物を見たいのでお願いします。」
2日後に無事到着…いざ確認…結構穴が目立つ…
バッグには使えないなと判断しようとした矢先、
凄まじい技術のメッシュ生地がサンプルに含まれているでは無いですか!!
基布(生機)自体をPVCコーティングしている生地ではなく、糸自体をPVCコーティングしてから反物になっているので、
とても見た目から高級感溢れながらも洗練された色合いなので、
今回の企画にピッタリの素材に出会え、早急に注文する為電話を掛けます。
TENT「いいねサンプル!!」
資材メーカー「よかったです!!」
TENT「各色3mほどサンプル製作で使いたいので注文したいです。」
資材メーカー「見積もり確認後でも良いですか?」
TENT「時間も無いので気にしないから早急に送って下さい!!」
資材メーカー「わかりました、早急に手配します。」
早速翌日到着し、興奮しながら開封中に普段は見ない納品書に目が向き、
気になるのでサクッと書かれている値段を拝見...
見積もってたら買わなかったであろう金額がそこにはありました。
まあ予算度外視と腹をくくったのですから。
3月中旬、次回はデザイン案からのサンプル製作。
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