10周年バッグ 第二話 「デザイン案&サンプル製作」
TENTバッグでは普通のバッグブランドと作り方が大きく異なります、それは高周波ウェルダーによる溶着作業です。 基布(生機)表面のPVCコーティング部分を電気熱で溶かし、生地同士を繋げ一体化させる技法、建物等に使用する場合は、縫製してしまうと針穴から雨等が浸透する可能性がある為、この技術が主に使用されるのが特徴、その工程を考えると作り方が全然違うバッグ作りとなります。
さてさてデザイン案ですが、TENTでは大体既存のバッグ型を何個か作り雰囲気を決めていきます、今回は生地がとても軽く大きめのバッグでも十分軽量化が見込めたので、マチ部分が大きいLINDSAY(リンジー)から作成開始。
早速出来上がりスタッフ等には反応は上々、問題は主に3箇所、縁周りの処理がメッシュ生地なので真っ直ぐ縫っても真っ直ぐに見えない…バッグ間口の開口がファスナー仕上げだとイマイチ…ブランドタグの位置などなど。
縁周りは、去年試作で大失敗したというか、0.6mmの厚み生地を4つ折りして本体合わせて5枚厚の状態でバインダー、溶着部分はプラス1mm加算され結構な段差が生まれ、下糸が締まりきらない状況が続くのでボツになりました。
ですが今回は2つ折りにてバインダーをしても問題ないと判断、去年末に弊社に投入した極厚用腕ミシンがあれば問題無く綺麗に縫えました!
ブランドタグもボツの際に挟み込みタグを試作でチャレンジしていたお陰で、難なくクリア!! バッグは問題無くクリアしたので次はベルト選びになります。
通常のナイロンベルトだとアクティブ感が否めないので、年末から使用している六織ナイロンベルトで今回は30mmを使い試作、しっくり感がイマイチなのでやはり25mmに変更。
最後はバッグ開口の閉まり方の方向性を試します、スナップボタン案で固まり弊社では初めての取り組みになる為、長さや幅を試行錯誤しますが納得には至りません。
そこで発想と視点を変えて、どの状況であれば見た目と安心感が納得出来るか考えぬいた結果、バッテンであればそこまで気にならないとの結論に至り大成功!!!
早速鍍金屋とバインダー製作依頼でミシン屋さんに電話します。
TENT「ご無沙汰しております、早速ですが生地を送るのでそれに合わせてバインダーお願いできますか?」
ミシン屋さん「どうもお久しぶりです、実は…」
TENT「え? え!?」
資材準備工程に切り替え、動こうとした一歩めで大問題発生!!!!
次回は型紙製作&資材準備です。
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