入社3年以内の転職でも不利にならない転職理由の回答例
こんにちは! 転職藤四郎(トウシロ)です。
初めて転職を考えている転職素人さんに、学生の頃の就活と転職活動の違いをテーマにご紹介していくチャンネルを運営しています。
今回は前回の続きとして、「不利にならない転職理由の回答例」というテーマでnoteを書いていこうと思います!
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1.面接で退職理由を聞くのはなぜか
就職活動の面接では聞かれない内容として「前職の退職理由」があります。
特に入社3年以内という早期の転職では、この回答一つで不採用となることも少なくありません。
では面接官はなぜ「前職の退職理由」を質問するのでしょうか?
それは以下の2点を確認するためです。
① ウソをついていないか
② 入社後に長く活躍できそうか(社風に合っているか)
志望動機や退職理由に一貫性のない場合や、「入社後すぐやめてしまいそうだ」と感じるネガティブな理由、前職の愚痴や不満などは、良い印象を受けないばかりか、不採用の決め手になってしまいます。
そのため、転職理由を伝えるときは以下の3点に気を付けて話すようにしましょう。
① 客観的に納得感のある理由
② 早期退職の心配がないというアピール
③ 転職以外に方法が無かった(やむを得ず退職した)というストーリー
それでは次の項目より、具体的な事例を通して紹介します。
2.前職がブラック企業だった場合
ハラスメントや極端な残業・休日出勤など、ブラック企業からの転職については、今ではどの会社でも寛容に受け取ってもらうことができます。
ウソ偽りなく、事実に基づいて客観的に伝えることを心がければ問題ないでしょう。ただし、愚痴や不満を入れてしまうと客観性が薄れてしまうため、受け取られ方がマイナスになるケースもありますのでご注意ください。
回答例(NG)
「ほぼ毎週休日も呼び出され、プライベートな時間が全く作れずストレスばかりがたまる状況でした。呼び出しも強制的でこちらの状況など無視、パワハラが当たり前の職場だったため退職を決めました」
※ 愚痴や不満ととらえられる表現になっている
※ パワハラは判断が難しいため避けた方が安全
回答例(OK)
「前の職場では、ほぼ毎週休日出勤があったため、資格取得のための勉強など、十分なスキルアップの時間を確保できず、退職を決意しました。
今後は要件定義から携われるエンジニアになりたいと考えております。入社後の教育制度や資格へのインセンティブなど自己研鑽のための制度が整った御社の環境に身を置き、システム開発のスキルをより高めていきたいと考えております」
※ 「プライベート」を「スキルアップのための時間」にポジティブ置換
※ 志望動機と交えて伝えることで説得力アップ
3.人間関係が理由の場合
上司や同僚との人間関係の悪化が退職の直接の理由だったとしても、それを明言する必要はありません。
社内での人間関係が円滑ではなかったことをやんわりと伝えた上で、あなた自身にはコミュニケーション能力があることと、職場での理想的な人間関係を伝えましょう。
回答例(NG)
「前職は、職歴の長い先輩社員がチームの仕事全体を仕切っていたため、新人の私がこうした方が効率がいいなどの意見を言っても無視されてしまい、逆に嫌われてしまいました。その後は木っ端な仕事しか担当させてもらえず、肩身の狭い思いをしていました。そこで、環境を変えたいと退職を決意しました」
※ 事実だとしても、人間関係に触れる回答は「本人にも問題があったのでは?」と思われてしまうことがあるのでNG
回答例(OK)
「チームで支え合いながら仕事をしてみたいと思ったからです。前職は、個人プレーで属人的な業務が多く、従業員同士のコミュニケーションがあまり円滑とはいえない部分もありました。これからは、個人プレーの仕事で培った状況判断力や責任感を活かし、魅力的な仲間たちと同じ目標に向かって仕事をしたいと考えています」
※ 人間関係の問題をチーム業務に置き換えて表現
※ 志望動機と交えて伝えることで説得力アップ
4.給料が理由の場合
給料が低いために転職する場合は、回答方法に特に注意が必要です。
そのまま伝えてしまうと、自分のことばかり考えていると思われてしまうことでしょう。
そこで、自分はしっかりと成果を上げており、正当に評価してもらえなかったことに焦点を当てたり、「若手でも活躍したい」といったオブラートに包んだ表現を使って回答していきましょう。
回答例(NG)
「前職の給与額は業界的にも低水準で、ボーナスやインセンティブ制度もありませんでした。職場の先輩社員に相談したところ、会社として年功序列の制度を取っているため、今後すぐに給与が増える見込みは薄く、定期的な昇給も少ないため退職を決めました」
※ お金のことにしか触れていない
回答例(OK)
「前職では、自分の出した成果や成長をなかなか実感できずにいました。理由としては、年功序列の評価制度が主流で、先輩よりも良い成績を収めても給与が上がらず、モチベーションが下がってしまったためです。そのため、努力を正当に評価してもらえる、実力主義の会社に転職し、これまで培ってきたスキルや経験を活かしたいと考えております」
※ 給与には直接触れないように伝える
※ 成果を正当に評価してほしいと表現
5.やりたい仕事ができない場合
今の仕事・このまま続けた先の仕事が、自分のやりたいこととマッチしていない場合。これもそのまま伝えると「自分勝手」と思われてしまうことが多いため回答に気を付けましょう。
前の職場では、職種の変更が不可能だったこと、そして今後のキャリアを考えて転職をしようとしていることなどを伝えると説得力があります。
回答例(NG)
「事務職を希望して入社したのですが、実際の配属は営業部でした。私自身、営業の仕事は向いておらず、事務職への異動を再三お願いしてきたのですが動きがありません。先輩社員に異動の実例があるか聞いてみたところ、そのポストに空きが出ない限りはむつかしいだろうと教えてもらい、前職では事務職を経験することができないと考えて退職しました」
※ 営業が嫌だから辞めたと思われる
※ 仕事内容に不満があれば、すぐに早期離職しそうだと思われてしまう
回答例(OK)
「前職では、大学でいろいろな資格を取得していた事務職を希望して入社したのですが、実際の配属は営業部でした。まずは営業としてテレアポや案件取得に努め、目標件数を達成したうえで上司に配置換えを願い出たものの、異動は叶っていない状況です。営業を続けることも考えましたが、やはりこれまで勉強に励み取得したMOS資格や日商PC2級のスキルを活かせる事務の仕事をしたいと考えています。御社の営業事務は営業と関わる機会が多いと伺っておりますので、これまでの営業経験も活かしつつ社員の皆様を支えられるのではと考えています」
※ 配属された場所で結果を出していたことをアピール
※ これまでの営業の経験を志望動機に含むことで説得力アップ
【まとめ】
以上!
「不利にならない転職理由の回答例」でした。
① 客観的に納得感のある理由
② 早期退職の心配がないというアピール
③ 転職以外に方法が無かった(やむを得ず退職した)というストーリー
面接で転職理由を話す際には、上記の3点を参考に、ウソ偽りのない回答を心掛けましょう。ウソはすぐにばれてしまいますよ!
おわり。
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