テンサー塾

これからの時代に必要なのは、プログラミング・英語(できれば中国語も)、そして少々のアカウンティング/ファイナンスの知識。超難関大卒→スタートアップIT技術者→フリーランス→会社経営者の私テンサーが、役立つnoteをお届けします。 Twitter: @tensor_crescent

テンサー塾

これからの時代に必要なのは、プログラミング・英語(できれば中国語も)、そして少々のアカウンティング/ファイナンスの知識。超難関大卒→スタートアップIT技術者→フリーランス→会社経営者の私テンサーが、役立つnoteをお届けします。 Twitter: @tensor_crescent

最近の記事

アイバン・サグによる「言語は心的器官」の考察(2)

前回の続き。 "HPSGの理論は「心的器官?」の論争になんらか解明を示すだろう" と言える根拠について。 書籍からの引用。 もうちょっとわかりやすく要約: ・HPSG理論は普遍文法の候補。 ・単語の並び順(例:英語と日本語では、動詞が前の方だったりいちばん後ろだったり、と違いがある)については普遍文法に含めなくてもよさげ。 ・木構造の概念は言語に特化していない。(情報科学などで広く用いられる。) ・「主辞」などは言語に特化した概念である可能性大。 要約: ・HPSG

    • アイバン・サグによる「言語は心的器官」の考察(1)

      書籍から引用。 人は生まれながらにして 言語という心的器官を持つ。そしてその器官は独立したものだ。 というのがチョムスキーの主張。 でも、その「心的器官」が ひとつの独立したモジュールか、 と言われると、 そうじゃないかも、と言っている。 つまり他の能力の延長でしかない、 ということ。 この機能特化に関する論争に対し、 HPSGの理論は なんらか解明を示すだろう、 とサグは言っている。 根拠としていくつか列挙されているのだが、 その1: (続く)

      • [日本手話]見ないことも視線の1つ

        手話では、会話する相手と 視線を合わせるのが基本だが、 意図的に視線を合わせないことがあり、 ちゃんと意味がある。 3個ほどケースを考えてみた。他にもあると思う。 1.リファレンシャル・シフト(ロール・シフト)時。 例:先輩が「〇〇〇〇」と言った 2.考え中であることを示すとき。 「考える」の手話 3.動詞に「目の焦点を泳がせる」という所作を組み合わせるとき。 例:適当に仕事する (編集中)

        • 中国語の母音(3)

          << 前の投稿  中国の母音を5母音で説明する続き。 以下の三重母音、鼻母音について説明する。 (編集中) iao, uai の考え方iou, uei の考え方

          中国語の母音(2)

          << 前の投稿  >> 次の投稿  中国の母音を5母音で説明する続き。 前の投稿で出てきた二重母音を 分類して、5母音に当てはめてみる。 ai, ao の考え方"ai" は基本5母音をそのまま当てはめるだけ。 "ao" は a から u にかけて 滑らかに続ければよい。 o と u は a に比べると 口の開きが小さいことが特徴。 口の開きを「広い」から「狭い」に 変化させればよい。 o につなげるか u につなげるかは 気にしなくていいのだ。 ei, ou の考

          中国語の母音(2)

          中国語の母音(1)

          「中国語 母音」などで検索すると、 このような一覧がよくでてくる。 初心者だと、うわ、、、中国語の発音は複雑・・・ と思ってしまうだろう。 でも、基本となる単母音をおさえておけば、 その他はなんとなくそれらの組み合わせで発音すればよい。 その「基本となる単母音」は、 ピンイン的には上記の a, o, e, i, u, ü の6個だが、 私の頭の中では上記とは異なる。 a, i, u, ə, ü の5個。 日本語の母音は5個、と言うのと同じ感覚で 中国語の母音は5個、

          中国語の母音(1)

          翻訳業界に自動翻訳の影響はあるか

          イカロス出版発行の年刊書籍「通訳者・翻訳者になる本2020」からの抜粋。 前回は通訳者編だったが、今回は翻訳者編。 通訳業界に比べ、翻訳業界は 自動翻訳の導入が進んでいるようだ。 自動翻訳の満足度は、 「満足」が3分の1近くらしい。 この本は2019年4月発行で、 2018年の状況が書かれてあると思われるので、 現在はさらに満足度が高いと思う。 今後間違いなく導入が加速すると思う。 その一方で人間の翻訳が どうしても必要と思われる分野が以下。 本の内容をそのまま写す

          翻訳業界に自動翻訳の影響はあるか

          中国で情報発信するためには?ーーハードルは高い

          中国語ができる人は、 中国で情報発信してアフィリエイトできるのでは? と考えると思う。 調べていくと、ハードルが高いことがわかる。 日本国内にウェブサイトを立てる? →中国からみたら海外のサイト。中国のネットは異常に閉鎖的だから、海外のサイトは重要視されないか、ほとんど無視されるだろう。Google, Facebook, Twitter などは中国国内からアクセス不可なのだから。 中国国内にウェブサイトを立てる? →ICP (Internet Content Pro

          中国で情報発信するためには?ーーハードルは高い

          lang8(ランゲート)の始め方

          lang8 という語学相互学習型のSNSがある。 Lang-8 2010年ごろから数年間ほど、使わせてもらった。 といっても継続的ではなく、とびとびに、だけど。 途中から HiNative というサービスに注力するようになったらしく、新規登録が停止された。 既にアカウントを持っている人はまだ継続して使える。 新規登録はできないので、残念ながら始め方の指南はできず。 語学相互学習型のサービスは、以下のようなアプリがメジャー。 HelloTalk https://w

          lang8(ランゲート)の始め方

          通訳業界に自動翻訳の影響はあるか

          イカロス出版発行の年刊書籍「通訳者・翻訳者になる本2020」からの抜粋。 本のタイトルは2020だが、 2019年4月発行なので、 2018年の状況が書かれてあると思われる。 DeepL の日本語対応時期が2020年なので、 まだGoogle翻訳が主流の時期。 2018年というと、 Google翻訳が ディープラーニングベースになって 2年ほど経っている。 通訳に関わる会社は、自動翻訳に 脅威を感じてないみたい。 ディープラーニング以前の ぎこちない翻訳が改善された後

          通訳業界に自動翻訳の影響はあるか

          通訳者・翻訳者にはどういうタイプが向いているか

          イカロス社発行の年刊書籍「通訳者・翻訳者になる本201X版」からの抜粋。 (編集中)

          通訳者・翻訳者にはどういうタイプが向いているか

          自然言語においてAIが人間を絶対に越えられない部分は何か

          ネット上でよくある「私はロボットではありません」の判定。 「〇〇のタイルをすべて選択してください」などというやつ。 AIはこのタスクができないらしい。 画像認識タスクにAIと人間の境界があるのなら、 自然言語関連のタスクにもあるはず。 例として音声合成について。 YouTubeなどで、合成音声で収録している動画がよく見られるようになった。 合成音声と生の声の差は明らかだ。 今後合成音声の精度があがっていったとしても、 この差はゼロにはならないと感じる。 この差は何か。

          自然言語においてAIが人間を絶対に越えられない部分は何か

          スティーブン・ピンカーのマジック(4)

          ピンカーの書籍「言語を生みだす本能」から 抜粋するシリーズ。 言語のスーパールールの次は (編集中)

          スティーブン・ピンカーのマジック(4)

          スティーブン・ピンカーのマジック(3)

          ピンカーの書籍「言語を生みだす本能」から 抜粋するシリーズ。 「すべての言語に共通する句の構造」の次は 名詞句と動詞句に 共通している要素が考察されている。 共通要素は4個。 (1) ヘッド (2) 役割の担い手 (3) 修飾詞 (4) 主語 そして、スーパールールはどうなるかというと、 XP → (SPEC) _X_ YP* _X_ → X ZP* なんのことかわからないので細かく説明する。 (編集中) いちばんのポイントは、 この2個のスーパールールが、

          スティーブン・ピンカーのマジック(3)

          スティーブン・ピンカーのマジック(2)

          ピンカーの書籍「言語を生みだす本能」から 抜粋するシリーズ。 名詞、動詞の次は (編集中)

          スティーブン・ピンカーのマジック(2)

          スティーブン・ピンカーのマジック(1)

          ピンカーの書籍「言語を生みだす本能」から 抜粋するシリーズ。 読者として、 文法用語に アレルギーのある人々も 想定されている。 チョムスキー理論を説明するため、 まず とは何か?から入っている。 なるほど、確かに 「馬鹿」は 人の名前でも、場所の名前でも、物の名前でも ない。 「会合」もしかり。 「平方根」もしかり。

          スティーブン・ピンカーのマジック(1)