地域性や学校の方針も踏まえた埼玉県さいたま市の私学(私立学校)についての考察
私自身、転職活動をしていて、埼玉県内の私学に応募したこともありますし、実は一時期とはいえ、埼玉県内の私学の非常勤と都内の非常勤講師を掛け持っていたこともありました。
実際に埼玉県内の学校で勤務したこともあるからこそ、近隣の学校の様子も見聞きしますし、転職をした後でも様々な情報が入ってきます。
また、求人票を見比べていく中で、やはりいいもの、悪いもの、不安なものはあります。
退職したとはいえ、合同説明会や研修会などでお会いするなど、なんだかんだで先生どうしのつながりもあったりします。
特に埼玉県内の学校は(?)合同説明会に対する力の入れ方が強いようにも感じます(私の感覚的なものかもしれませんが)。
ということで、私自身が複数の学校、複数の都道府県(1都2県・うち1つは埼玉県)で勤務したことがあるので、地域観の違い(例えば東京都との違い)についても触れることができますし、複数校の経験(公立も私立も中堅も上位校も)があるので、そういう観点からも比較することができます。
実は家庭教師や塾講師時代の経験も踏まえると、関わった生徒はかなり多いです。
具体的に挙げるとキリがないのですが
埼玉県内公立中学校の生徒(複数)
埼玉県内私立小学校の児童(さとえ学園小学校)
栄東中学校・高等学校
開智中学校・高等学校
大宮開成中学校・高等学校
淑徳与野高校
埼玉県内私立高の生徒(埼玉栄・浦和実業ほか多数)
埼玉県内公立高の生徒(伊奈学園ほか多数)
すみません、最後面倒なので少し端折ってしまいました(笑)
前置きが長くなりましたが、実際に自分が勤務した様子、生徒が使っていた教材や進路志望の傾向、生徒を通した学校の様子などを踏まえた上で語っていきたいと思います。
都心部と周辺部の関係性(前回のアンケート結果も踏まえて)
前回の記事でも紹介しましたが、さいたま市内にある学校についてアンケート調査を行いました。
実はこの4校に絞っているのは少し意味があると思っていて、さいたま市(大宮周辺)とそれ以外の地域では学校の性格というか方針(?)が変わってくると思うのです。
近隣に他の私立学校があれば、必然的に(良くも悪くも)競争性が生まれます。
これは学校が改革に取り組んだり、新しいことを始めたりするために(ある意味では)必要なエネルギーの1つだと思うのです。
全ての学校がそうだとはいいませんが、(地域性も含めて)ある程度の数の生徒が(ほぼ自動的に)受験して入学してくれる学校であれば、現状維持でも構わないというスタンスの学校もあるように感じています。
だいたいこの地域のこのレベル帯の子どもは受けてくれるよね、という感じでしょうか。
そういう意味では、競争が生じにくい、近隣に他の私立学校が無い地域にある私学と、競争相手が複数存在している私学(※今回の例ではさいたま市)の学校では少し雰囲気も違うと思っています。
上位校と中堅校の違い
埼玉県内には、他校と比較するにあたって除外して考えたほうがいい上位校がいくつか存在すると思っています。
例えば本庄早稲田だったり慶應志木だったり立教新座だったりです。
これらは設置者が学校法人早稲田大学・慶應義塾・学校法人立教学院であり、立派な大学の附属校です。
待遇その他含めて、有名大学のそれに準じているのではないかと思われる様子もちらほら垣間見えるため、別格として扱ったほうがいいと思います。
2021年度の本庄早稲田の非常勤講師の募集は、十分に準備期間が準備された選考になっていましたが、時間給が4000円を超えていましたね。
(ブログの埼玉県の採用情報のページも御覧ください)
本庄早稲田の専任教諭の募集については、論文や著書が求められるため、そもそものハードルは高いです。
ただ、私がお伝えしたいのは、こういう超上位校のものではなく、いわゆるフツー(?)の方が応募して採用される可能性が高い学校についてです。
中堅校の雰囲気
競争する空気感がやや強めに感じます。
公立トップ校に負けるな、追いつけ、追い越せ、というような感じも少なからずあります。
基本的に、少しでも合格実績を高く多く出そうという感じでしょうか。
そして労働環境も決して良いとも言い難いのが実情だったりします。
さいたま市内の私立学校4校の労働環境
これはもう、言うに及ばずですが、基本的にはどこも(ほぼほぼ)ブラックだと思います。
埼玉私教連さんのツイートに以下のようなものがあります。
なぜこんなことになっているのか、アンケートで候補に挙げた4つの学校をそれぞれ見ていきましょう。
ちなみに、私自身は栄東系列からも開智系列からも、淑徳系列からも大宮開成からも(もちろん他の埼玉県内の私学からも)転職してきた方と、それぞれ複数人同僚として働いたことがあったりします(あまり大きな声では言えませんが)。
栄東系列(佐藤栄学園)の場合
界隈ではかなり有名な話ですよね。
数字も含めてその根拠が議論できてしまいます。
(※多少改善した可能性がある話をブログにて投稿しています)
1つは初任給について。
これは佐藤栄学園の法人のページの採用情報のページにも掲載されていることなので記事にしてもいいでしょう。
ここから先は
¥ 7,980
サポートいただければ幸いです。いただいたサポートは記事制作のための交通費や文書費などに充てさせていただきます。