ミドルの転職。迫る圧迫面接をどう切り抜けるか?
こんにちは、転職できるくんの川邉です。
秋も深まり、朝夕が冷える季節になりましたが、転職のご進捗はいかがでしょうか。
面接も何度か経験した、という方も増えたかもしれません。
その中に、
「威圧的な面接だな…」
「聞かれたくないことばかり聞かれるな…」
という面接はあったでしょうか。
遭遇すると動揺してしまいがちな圧迫面接ですが、
前もって有効な対処法を知っておくことで、適切な対応をすることができます。
今回は企業側が圧迫面接をすることの意図から、
よくある質問と回答例まで、圧迫面接に遭遇したときのためのポイントをご紹介します。
みなさまの面接前のお守りとして、読んでいただけたら嬉しいです。
1.圧迫面接をすることの意図ってなに!?
まずは、企業がなぜ圧迫面接を実施するのかの理由と、圧迫面接によって見られているポイントを考えてみましょう。
【圧迫面接は企業にとってもリスキー】
「圧迫面接」とは、面接者(応募者)に対して、あえて高圧的な態度や答えにつまるような質問を行い、その受け答え方や反応を見る面接方法です。
一歩間違えば自社の悪評にもなりかねない「圧迫面接」は、企業にとってリスクを伴います。
それでも圧迫面接をする理由は、企業・面接官が、応募者のうわべだけではない「本当の姿を見たい」という考えているからです。
【圧迫面接で見られるポイントは3つ】
面接官は、応募者が入社後プレッシャーやストレスに耐え、任せた仕事・責任を全うしてくれるか人材かどうかを知りたいと考えています。
それを探るときの指標として、圧迫面接時の対応から主に「ストレス耐性」「臨機応変さ」「本音・本当の人物像」の3点を確認しています。
2.圧迫面接にはとにかく「冷静に」対処を!
圧迫面接への企業側の意図と、見られているポイントがわかったところで、次は、圧迫面接に遭遇したときの有効な対処法をご紹介します。
【不快な表情・態度を出さない】
前項で説明した通り、圧迫面接では応募者のストレス耐性や本当の人物像が見られています。
「不快だ」という感情を表情や態度に出すと、「ストレスに弱く感情的な人」という印象を持たれかねないので、注意しましょう。
【とにかく気持ちを落ち着かせる】
予期せず面接官から攻撃的な態度を取られると動揺すると思いますが、ゆっくり瞬きしたり、深呼吸するなどして、まずは落ち着きましょう。
落ち着くことで、その場に沿った適切な対応が見えてきます。
【相手も仕事であると理解する】
面接官は、あなたが嫌いで攻撃してきているのではありません。むしろ、面接に呼ばれた時点で、人材としてのあなたに興味を持っています。
高圧的な態度は「仕事としてあなたの人間性を見るための行為」だと割り切ってしまうといいかもしれません。
3.圧迫面接での質問&回答例6選
質問1「うちにはあなたより若い人しかいませんよ?」
◆面接官が知りたいポイント
この質問では、どんな環境でも「臨機応変に対応できる柔軟さ」と、中高年の転職者に求められることの多い「若手の指導意欲・能力」の有無を探っています。
「若い人の中でもやっていける」ということの他に、「人材の育成もできる」という点のアピールができると、面接官の印象が良くなります。
《回答例》
「確かに世代の差でやりにくい部分はあるかと思います。しかし、前職でも、20代の社員とチームになって業務を進めて参りました。教えることもあれば教えられることも多く、御社でも年長者として若い人たちの模範になれるよう努めてまいりたいと思います。」
質問2「自分より年下の上司のもとで働いてもらうことになりますが?」
◆面接官が知りたいポイント
この質問でも、応募者の臨機応変さ・柔軟さが試されています。
「年下の上司のもとでも問題なくやっていける」という柔軟性を、その根拠とともに論理的に説明しましょう。
《回答例》
「はい。そのような状況でも問題ございません。性別や国籍が違っても、能力があるから評価されるような喜ばしい時代ですから、上司の年齢などで自分の業務態度が変わるといったことはあってはならないと思いますし、指示された業務を遂行したいと思います。」
質問3「会社都合退職とは、要はクビですよね?」
◆面接官が知りたいポイント
この質問では、応募者が過去の会社都合退職という事実をどのように捉えているかを聞きたいと考えています。
本人に非があって退職に追い込まれた場合ではない限り、事実とその背景を説明したうえで、反省と今後の仕事への意欲を伝えましょう。
《回答例》
「おっしゃるとおりです。同年代といえど、一部は会社に残りましたし、失業して初めて、働く場所があることのありがたみを痛感しております。もし、御社で働くチャンスをいただけるならば、働く喜びをかみしめながら、業務に励み、御社の発展に貢献したいと思います。」
質問4「前職の退職理由ですが、それってただのわがままでは?」
◆面接官が知りたいポイント
この質問が出たということは、あなたの前職の退職理由が、面接官にとって「納得のいくものではなかった」可能性があります。
感情的にならず論理的に、あらためて説得力のある退職理由を述べましょう。
《回答例》
「確かにそう指摘されても仕方がないと思います。しかし、先もご説明したように、人事異動で営業から総務へと異動を命じられ、今まで築いてきたお客様との信頼関係がなくなる、など、自分のキャリアと相容れないことに退職を決意した次第です。私の長年の経験を活かし、新天地でこの道を究めたいと考えています。」
質問5「あなたは当社でなく、○○社の方が向いておられますよ」
◆面接官が知りたいポイント
この質問では、応募企業へ入社したいという熱意を改めて問われています。
事前に他社と応募先企業についてリサーチしておき、比較したうえでなお応募先企業に入社したいのだ、という意欲を伝えましょう。
《回答例》
「貴重な助言ありがとうございます。しかしながら、私は御社で働きたいのです。確かに○○社も良い会社だと思います。ですが、新興企業で常にスピード感を持って経営判断なさっている御社にこそ、私は魅力を感じているのです。御社は経営拡大を急ぐ反面、社内整備や人材育成が追いつかないとのこと。そこに私の存在意義があると確信しております。」
質問6「当社が第一志望ではないようですが?」
◆面接官が知りたいポイント
面接官は自社の業界内での立場を理解したうえでこの質問をし、応募者が自社のどこに魅力を感じてくれているかを知りたいと思っています。
もし応募先企業が本当に第一志望でない場合でも、自分の現状と思いを誠実に説明し、あわせて応募先企業に感じる魅力を伝えてください。
《回答例》
「私自身、まだ企業様の志望順位が整理できていない部分もあるため、ご指摘につながったものと思います。しかし私は御社の△△に非常に魅力を感じています。私のこれまでの経験を最も活かすことができる、是非働いてみたい企業の1つであることは間違いありません。」
先ほど書いたとおり、
「ストレス耐性」「臨機応変さ」「本音・本当の人物像」
を見るための圧迫面接がほとんどですが、
あくまで求職者と企業は対等な立場というのが大前提です。
高いレベルのストレス耐性が求められる職場なのかな?と客観的にとらえ、会社を知るための情報源にしてしまいましょう。
それでもその企業にいきたい!という気持ちがあるのであれば、本物です。
・無理して転職する必要もないこと
・総合的に自分の希望条件にあっているか
ということを胸に留めて、納得のいく転職を成功させていきましょう。
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