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40代50代の「派遣」を徹底検証。選び方のコツや注意点は?


こんにちは、転職できるくんの川辺です。

働き方が多様化している現代、改めて注目の集まる「派遣社員」。

さまざまな働き方を模索する中高年にとって、「派遣」は気になる選択肢の一つ。
しかし、雇用システムや、派遣会社の選び方など、わからないことが多くて不安に感じる人も多いです。

そこで今回は派遣についての基本から、中高年にとっての派遣のメリット&デメリットまで詳しくご紹介します。

さらに、派遣で失敗しない「派遣会社選びのポイント」もまとめます!


派遣の基本!「登録型」と「常用型」

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「派遣」とは、派遣会社と雇用契約をして、派遣先の企業に出向き、派遣社員として仕事をするという働き方のことを言います。

派遣は、雇用システムにより、「登録型派遣」「常用型派遣」という2つのタイプに分けられます。

【登録型派遣】
派遣会社と働く人の雇用期間は、派遣先で働く派遣期間の終了までという雇用契約です。
一般的に「派遣」というと、こちらのタイプのことを指します。

《給料の支払い》
派遣期間に働いたぶんだけ支払われます。

《待遇》
派遣会社や契約期間により、社会保険に入れる場合と入れない場合があります。
フルタイム勤務で、同じ会社に6カ月以上継続して勤務した場合、労働基準法により有給休暇は付与されます。

【常用型派遣】
派遣会社と働く人が正社員契約や、長期的な雇用契約を結びます。
技術者や研究職、マネジメント、経理、福祉系などの分野で、専門性の高いスペシャリストの募集が多いようです。

《給料の支払い》
派遣先がみつからない待機状態でも支払われます。

《待遇》
ほとんどの派遣会社が、健康保険や厚生年金、雇用保険などの社会保険完備です。
有給休暇をはじめ、昇給やボーナス、退職金が支給される会社も多くあります。


中高年にとっての「派遣」を検証

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◆「中高年の派遣社員」という働き方
40代・50代の中高年の就活では、収入重視でフルタイムの仕事を探す人と、育児・介護・本業・趣味など、ライフバランス重視で仕事を探す人がいます。

どちらの中高年にも注目されるのが「派遣社員」という働き方です。

主な理由は次のとおりです。

・フルタイムの仕事も、勤務時間を選べる仕事も、幅広くある。
・正社員より雇用されやすい。
・アルバイトやパートより時給が高めに設定されている。

派遣を選ぶ40代・50代の人のなかには、派遣先で仕事の経験を積み、スキルアップをしてから、正社員としての就職を成功させるというキャリアプランをもつ人もいます。


◆中高年が派遣として働くことのメリットとデメリット
40代・50代の中高年の人が派遣として働くうえで、気になるメリットとデメリットは次のとおりです。

<メリット>
・いろいろな仕事や職場に挑戦できる。
・スキルアップできる仕事に就きやすい。
・働く時間帯や休日など、働き方が細かく選べる。
・数日、数週間、数か月など、短期間の契約ができる。
・アルバイトやパートより、時給が高めに設定されている。
・常用型派遣では、専門性の高いスキルや経験を仕事に生かせる。

<デメリット>
・登録型派遣の場合、雇用期間が基本的に最長3年しかない。
・契約期間内でも、雇用期間が短縮される場合がある。
・正社員に比べると、収入は低めになることが多い。
・同じ職場でも、正社員に比べると仕事の範囲が限られる。


【ワークライフバランスを重視したい人】
育児・介護・本業・趣味などがあり、ワークライフバランスを保ちながら収入を得たいと考える人の場合、派遣はデメリットよりメリットが大きい働き方といえそうです。

【専門性と豊富な経験を発揮したい人】
中高年ならではの高い専門性と豊富な経験を発揮したいという人は、「常用型派遣」のメリットが大きいです。
理想の仕事環境が得やすいうえ、雇用が不安定という心配もありません。

【世帯収入の柱を担う人】
世帯収入の柱を担う人が「登録型派遣」を選ぶ場合、雇用が不安定というデメリット面が目立ちます。
40代を超えると、年を重ねるごとに仕事の数も選択肢も狭まるという現実があるからです。
ただし、めざす仕事を得るためのスキルアップや資金稼ぎなど、明確な目的やキャリアプランがある場合、メリットが勝ることもあります。


中高年が派遣で働くときに注意したいポイント


◆派遣会社選びのポイント

派遣の仕事探しは、
・自分で気になる仕事をみつけて、担当の派遣会社に連絡する
・スタッフ登録した派遣会社から、仕事を紹介してもらう
という2つのパターンがあります。

いずれの場合も、派遣会社の良し悪しや相性により、労働環境などが変わるので注意が必要。
次のポイントを確かめながら、自分に合った派遣会社を選びましょう。


【ポイント1】40代・50代の仕事&希望職種が豊富にある
派遣会社によって、分野や専門に得意・不得意があります。
大手の派遣会社ばかりではなく、中小系の派遣会社にも注目し、中高年向けの仕事と、希望職種が豊富な派遣会社を選びましょう。

【ポイント2】福利厚生が充実している
同じ派遣会社で長く働く場合、福利厚生も要チェックです。
医療費や入院費の補助のほか、健康診断が無料になったり、カルチャー教室や旅行、スポーツクラブなどが割安で利用できる派遣会社もあります。

【ポイント3】研修制度が充実している
派遣で働きながらキャリアアップを考えている人の場合、自分の望む研修制度や資格取得支援制度が充実しているかどうかも重要です。
派遣会社によって、経理や語学、OAなどの事務系講座、製薬などの理系スキルアップ講座、ビジネスマナー研修などが無料や割安で受けられます。

【ポイント4】派遣スタッフのサポート体制に安心感がある
派遣先が決まり、就業した派遣スタッフに対するサポートは、派遣会社によって差があります。
就業期間中、派遣先で困ったことがないか定期的に確認に来たり、相談に応じたり、派遣先と交渉して調整してくれる派遣会社は安心感があります。

【ポイント5】「優良派遣事業者」である
「優良派遣事業者」認定制度は、派遣社員を守るための厳しい審査基準をクリアした派遣会社を、国の委託機関が認定する制度です。
「優良派遣事業者」でなければ悪質というわけではありませんが、良質な派遣会社選びの一つの目安になります。


◆求人票の見方
求人票で派遣の仕事を見比べるときは、職種や賃金、雇用期間だけでなく、次の項目もしっかり確かめましょう。

-仕事内容・条件
派遣の仕事の求人票には、実際の仕事の求人募集と、とりあえず登録スタッフを集めることが目的の求人募集という2タイプがあります。

前者の場合は、仕事内容や募集対象、条件などが具体的に表記されていますが、後者の場合、高額時給は目立つものの、仕事内容や対象条件などはあいまいです。

派遣会社として誠実で、期待通りの仕事に就きやすいのは前者であることが多いです。

-募集対象
雇用対策法により、求人票に明確な年齢制限が示されることはありません。

40代・50代の中高年を歓迎している場合、「ミドル活躍中」「エルダーさん歓迎」「幅広い年齢層の人が活躍」「40代・50代女性が活躍中」「40代主婦の方歓迎」などと記載している場合があります。


◆契約の際に注意したいこと
契約の際、賃金や就業規則、就業条件などの労働条件は、すべて文書で確認しましょう。

口約束の部分が抜けていたり、不正確な記載があったりする場合は担当者に確認して、正確な文書を手に入れます。
そうした文書の用意を断る派遣会社は、信用度に問題があるので注意してください。


いかがでしたか?

派遣の仕事というと、リスキーな面が強調されがちですが、実際には派遣ならではのメリットも数多くあります。

40代・50代の中高年ならではのキャリアや、それぞれが抱える事情などに合わせた理想の働き方を、「派遣」がかなえてくれるかもしれません。



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