Slow Wine & I Vini del Piemonte 2024 TOKYO 試飲会
たまには、ワインの試飲会のレポートなども。
イタリアワインの試飲会でしたが、今回もいろいろな発見がありました。全般的に、和食に合うワインが多いなあっていう印象。さっぱりしたBaroloとか、ほっこりしたGaviとか。
でも最初に紹介するのは、写真の右端のワイン。Lamore di Lamore
のCHIANTI CLASICO 2019.どれもおいしいのだけれど、これは別格というか、鋭い香りが突き刺さってくる感じ。だからといって、スパイシーな感じでもカシスのような香りでもなく、フローラルでもない、あえていえば、秋の森林かなあ。
トスカーナのワインなんだけれど、ブドウ畑は標高400m以上、温暖化のおかげでかえってブドウの出来が良くなっているとか。
実は、ボディが強いChantiは苦手な方なんだけれど、これはシャープさもあるし、おいしい、くどくない肉料理でいただきたいと思いました。
Robert PrincicのGradis' Ciuttaという白ワイン。Pinot grigioとFriulanoの2種類を試飲しましたが、これはほのかな甘さが先に立ってくる、デザートとして飲みたいワインでした。料理に合わせるものではないです。フルーティさとかそういうものよりも、心地よい心落ち着く甘みっていうのかな。食事の最後に、デザートワインのような強い甘みではなく、このくらいで余韻を楽しめるのではないか、と。
Enrico SerafinoというワイナリーのGrifo Del Quartaro Gaviはピエモンテの白ワイン。これも良かった。あずきをかんじさせるほっこりとした味わいがあって、和食の野菜系でけっこういけるんじゃないかな。フルーティさとか酸味とかをあまり感じさせないんです。魚でも肉でもなく、野菜系。味の薄めの煮物というより炊いたものがいいなあ。
このワイナリーのMonclivioというBaroloも試飲したけど、強く甘い香りが印象深いです。でも色は鮮やかなルビーで、渋みはほどほど。公園の森を想像させます。
L'AstemiaというワイナリーのBaroloは、こちらもきれいなルビーだけど、甘みが弱く、香りもむしろ幽玄な感じがして、深い森を想起させます。
スパークリングワインでは、CasePaolinのCol Fondo(濁りのある微発泡)という白。EUのオーガニックの認証も得ている、D.O.C.Gの認証も、という。泡がとにかくクリーミーで、味わいがすごくナチュラル。人工的な物を感じさせない、自然がつくったもの、という感じです。
BresolinというワイナリーのBennyというスパークリングワインは、パワフルな泡が特徴。というわりには嫌みがなく、気持ちよくいただけました。
Villa di Maserのスパークリングワイン、ベルリンのワインコンクールで2024年の金賞とか。泡がめちゃくちゃスムーズで、それ以上何も言えない、といった感じです。
他にもいろいろ試飲させていただきましたが、今回はこんなところで。
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