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人生はさておき・・・

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人生はさておき、何となく、気になった本のことや世間のことについて折々不定期に書いています。
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サイード「晩年のスタイル」に刺激され   【転石庵茫々録】

サイードは、1935年に、イギリス委任統治領パレスチナに生まれ、プリンストン大学を卒業後、92…

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偶成03 不条理な世界から逃げないこと 中条省平「カミュ『ペスト』解説」を読む 

NHK放映(2018)の「100分de名著」という番組のテキストなので、書籍というと少し違うかもしれ…

転石庵茫々
3か月前
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偶成04 社会のDX化と「人格」について 2023年の読書メモ

毎年年賀状がわりに、前の年に読んで印象の残った本についての雑文を起こして、友人たちに送信…

転石庵茫々
4か月前
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偶成02 父と映画、あるいは、戦争

父が映画好きだったこともあり、少年期までの父との思い出には、映画が多くかかわっている。 …

転石庵茫々
5か月前
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偶成01 内的な出来事ということ

「内的な出来事にくらべると、旅や人々や私の周囲についてのあらゆる記憶は色あせてしまった。…

転石庵茫々
7か月前
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ヒマラヤに風を見に行った話

 1989年5月の大半を僕たち夫婦は、ヒマラヤの麓、ネパールで過ごした。  5月初めの月曜日に…

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飯嶋和一『星夜航行』を読む 【転石庵茫々緑】

だれかのブルースの歌詞に、 ♫オレたちは、ただの魚、川の流れを変えることはできない というのがあったが、飯島和一の小説の登場人物たちの根底には、川の流れを変えることはできないかもしれないが、おとなしい魚として権力という川の恣意的な流れに拉がれ従うのではなく、自分たちの信念に従った生き方の可能性を川の中で誠実に考え、それを時によっては、権力に抗してでも実行してゆくという姿勢があり、読者としては、そこにある正義ともいえる潔さに心を強くうたれ深い感動を呼び覚まされることとなる。

自由って今どうなってるんだ!① - 『新記号論』の衝撃 【転石庵茫々録】

インターネットを利用することは、個人に関する情報を何者かに自動的に回収されることでもあり…

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『本のある生き方』 アストック・サロン講演資料 2015.09.18 【転石庵茫々…

アストック・サロンという小さな勉強会が、月に1度、原宿の千駄ヶ谷区民会館で10年ほど前から…

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「男っぽさ」の研究 ー 孔子の「天命」について  【転石庵茫々録】

横山秀夫「ノースライト」の前作「64」は、一気に読み込むほどの面白さで、その後のTVドラマ…

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