私をDIGらせるサイン
『DIGる』とは宝探しである。自分がときめく情報だったり、洋服やらレコードやら本やらを探すこと。それがどうも癖になってしまうくらい楽しい。おかげさまで幾つになってもやめられないのがこの私です。
今にも重なりそうなほど、雑居ビルが建ち並んでいる夜の街『銀座』。もうそれはそれは、ぎゅうぎゅうに。ほんと、いつ見ても夢のある街です。
とある日、そんなハイソな街にこの私が、おしゃれなギャラリーに行ってやろうと颯爽と降り立ちました(武者震い)。
銀座のビル群ってご丁寧に1つ1つ袖看板がついてますよね?どうにか格好良く目的地に参上したい私は、迷わないように、その数多の袖看板たちを(途中数が多すぎて気が遠のきながらもなんとか意識を取り戻しつつ)DIGったので、無事にギャラリー名が書かれたものを探し当ててみせた(ふぅ)。「幸先順調!」と鼻歌を歌いながら、いざエレベーターに乗り込みましたが(どうして私はいつも)。
なぜかエレベーター内にあった案内板には目的のギャラリー名が書いていない。え、どうして…あ…隣のビルに入っちゃったのかも(撃沈)。
ビル同士が近すぎて『どっち側のビルに付いている袖看板なのか』を見分けるのに、どうやら私は失敗したようです。何かをDIGることに自信はあったのですが無念。ひどく落ち込む私にはもう、自分の過ちを確認する気力は残っていませんでした(大敗を喫す)。
だがしかし!ここで引き下がらないのがこの私。なんだか悔しいので異議を申し立てようじゃないか。そもそも『私がサインをDIGる』必要はあったのでしょうか。だってサインは、モチベーションを持って臨むべきものではないはずじゃないですか。天地万物一切合切『DIGる』というのは楽しいことですが、それは『まだ見ぬ何かを見つけてやろう』などというモチベーションがあるからこそ。常日頃からサインに目をかけ、眺めては分析し楽しんでいると言う変態(私)でもなければ、『目的があるのにサインをDIGらなくてはいけない』という状況に何の楽しみもありません。
ただの面倒な探し物です。
「じゃあどうしろってんだ」と言う声がどこからか聞こえてきそうですが…それをDIGる楽しみはあなたにとっておこうと思います。どうぞ、どうぞ。
追録 お菓子は世界を救う。
It's a Sweet World. 甘いものがなきゃやってられない。今回のお供は『コストコのカップケーキ』。コンビニもいいんだけど、コストコでするスイーツDIGもまた一興ですよね。