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社長の本音

最終面接での「3つの強み」ラッシュ!大フィーバー中!


株式会社テンポスドットコムの社長、品川絵美が直球勝負で書く「社長の本音」。
今回は就活生必読の?!面接の話をお届けします。


毎年夏から秋にかけて来年の新卒採用最終面接が集中します。
1次、2次と人事部や部下がテストや面接をしてくれており、その中でも「この人なら」と選ばれた強者が挑んできます。選ばれただけあり当社で実施している「10分間自己PR」の準備もしっかりしてきてくれるので、できれば全員採用したいと思うほどです。
飲食店でのアルバイト経験者も多く、飲食店をサポートできる仕事がしたい、通販業界で働いてみたい等、志望動機は様々です。

就活生も一生懸命にPRを行ってくれますが、最近共通しているのが「3つの強み」です。
もはや就職活動の中で「3つの強み」を説明することが教科書に載っているのでしょうか。

強みランキングを発表すると・・・

1位:目標を立てて達成のために行動できます!
2位:新しいことにチャレンジできます!
3位:継続力があります!

このあたりが鉄板ネタのようです。
「7つの習慣」か「3つの強み」かみたいな勢いです。

そしてその根拠と思われるエピソードの紹介、クラブ活動、ゼミ、アルバイト等です。


ただ、私は言いたい。

43年生きてきましたが、自慢できる「強み」はまだありません!!!
毎日、必死なだけです。(笑)

そんな自分が、学生たちの「3つの強み」を聞くたびに「すごいなぁ~」と思います。
正直なことを言うと、一般的な強み3つよりも、1つでいいから掘り下げてご本人の人となりが分かるほうがいいのになぁと思ってます。

ですので質疑応答では絞り込んで色々聞かせてもらうことが多いです。
「ご自身が考える強みは分かりました。ご両親や友人からは、ここが良い、ここが心配と言われるところを教えてください」等です。PR用に作られた強みよりも、頑張ってきたことやどんなふうに思われている人なのかが分かります。私が特に見てるのは笑顔だったりします。どんなことで本当の笑顔になれる人なのかが気になります。

このコラムを読んでくださっている飲食店オーナーさんも社員やアルバイトの面接をご経験されていると思いますが採用って難しいですよね。経営の中でも永遠のテーマです。人を見る目なんてないと思ってちょうどいいくらい。期待して採用しても1年もたずに退職したりなんかしてガックシ来るので、あとは本人次第と考えないと辛いことになるなぁと最近気づきました。まだまだ修行の日々が続きます

そして対峙する相手の人生に関わる判断を下すことはとても重いです。
責任もありますので1時間の面接が終わった後は、脇汗びしょびしょでくったくたになります。(内緒)

採用に携わって入社した社員が3年、4年、5年と経って成長する姿をそばで見られるのは最高に嬉しく、先輩やリーダーになってからも「面接のときにこんな話したね」なんて共通の思い出話ができたり。しかしながら2社で100名を超える組織になり自分が最終面接できるのもあと数年あるかないかかなと思うと寂しい気持ちになります。

はて「3つの強み」ブームはいつまで続くのか・・・。

※追伸※
最近息子が反抗期に入り、言うことを聞きません。「うるさい!」などと反抗してきます。
それに比べて会社はみんな大人で話が通じるので会社最高です。子育ての先輩に相談したりもできて、ありがたいです。色々問題もありますが、だんだん受け入れられるようになってきました。

いつの日か縁側でお茶を飲みながら「あんな日もあったよね~」と笑えるような生き方をしていきたいです。


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