【美食探偵】第1話:小池栄子さんが非常に論理的だった_論理的思考でみる日常
日曜夜22:30~ 放送(日本テレビ) 美食探偵
第1話で非常に”論理的に”おもしろいシーンがあったので解説します。
【ドラマ概要】
このドラマは、中村倫也さん演じる探偵”明智五郎”と
助手の小芝風花さん演じる”小林苺”が一緒に事件を解決するというありがちなミステリードラマですね。
キーマンは、”小池栄子”さんが演じるマグダラのマリアです。
彼女は、”殺人鬼”。殺人快楽者でしょうか。
【マグダラのマリアの論理的思考】
議題:「殺人しても人は逃げ切ることができるか」
という議題があったとして、
マグダラのマリアは論理的にプレゼンをしていました。
この議題に対してあなたは、”Yes/No”を誰かに納得させることはできますか?
マグダリアのマリアこと”小池栄子”が演じる殺人鬼は、こう言います。
”大丈夫、つかまりっこないわ”
議題に対して、Yesの結論を述べています。
そして、その理由を論理的に述べて、志田未来さんが演じる”林檎”を説得させていました。実際のセリフを交えて解説します。
ポイントは4つありました。
【論理的に相手を説得させるポイント】
________________________________________________________
①はじめに結論を述べること
②仮説/事実を分けて述べること。
③根拠となるデータを示すこと。
④次のアクションを提案すること___________________________________________________________
実際のセリフがこちら
マグダラのマリア
「大丈夫よ。つかまりやしないわ。」
「日本の警察が優秀だなんててうそっぱちよ。
あいつらは解決しやすい殺人だけを事件にして高い検挙率をでっちあげているだけ。」
「ねえ、”林檎”、日本で1年にどれぐらいの死体がみつかっているかわかる?
17万よ。
「そのうち犯罪と疑われるのが2万千くらい。
生死のわからない行方不明者は8000人もいる。
そのなかで犯人が捕まっているのは900人足らず。
警察が犯人を捕まえている殺人事件は全体3%にもみたないかもしれない。
100人中たったの3人。」
「つかまるのは現行犯かよっぽどのへまをやらしたやつだけ
死人に口なし。殺してしまえばそいつは何もしゃべらない。」
「殺さないことより、殺し損ねないことが大事だわ。」
【解説_①はじめに結論を述べること】
①はじめに結論を述べること
「大丈夫よ。つかまりやしないわ。」
結論を述べます。議題に対しての答え、一番伝えたいことを先に述べていました。つらつら長い話をしても伝えたいことは伝えることができません。
マグダラのマリアは”林檎”を安心させるために結論を1番最初に述べていました。
あなたがもしこれを言われたら次に考えるのは「なぜ?」だと思います。
そして次に理由/根拠が話されることで相手の伝えたいことが伝わります。
「相手の知りたいことに対して答える」当たり前ですがこの道筋をたてることが論理的思考です。
【解説_②仮説/事実を分けて述べること。】
次に結論に至った理由を述べます。この理由を述べるうえで大事なのは、
自分の考え(仮説)と事実を分けることです。事実は1つしかありません。変えることはできません。ここから自分の考えを導きます。
マグダリアのマリアはこう言っていました。
「日本の警察が優秀だなってうそっぱちよ。
あいつらは解決しやすい殺人だけを事件にして高い検挙率をでっちあげているだけ。」
「逃げ切れる」という結論に至るための理由として
自分の考え(仮説):”日本の警察は優秀でない”を述べています。
そして、その仮説を根拠づける事実を続けて述べます。
「ねえ、”林檎”、
日本で1年にどれぐらいの死体がみつかっているかわかる?
17万よ。そのうち犯罪と疑われるのが2万千くらい。
生死のわからない行方不明者は8000人もいる。
そのなかで犯人が捕まっているのは900人足らず。
警察が犯人を捕まえている殺人事件は全体3%にもみたない。
100人中たったの3人。」
つまり、日本の警察は、殺人事件の犯人を全体の3%しか捕まえることができないという事実から、日本の警察は優秀じゃないため、逃げ切ることができる。という構図になっています。
これ聞いたら、逃げ切れそうだなって思っちゃいませんか??
その理由が
【解説_③根拠となるデータを示すこと。】
3つ目のポイントです。先ほどの事実のデータがなかったとしたら、あなたは逃げ切れそうだなって思うでしょうか。
数値を消してみましょう。
「ねえ、”林檎”、
日本で1年にどれぐらいの死体がみつかっているかわかる?
いっぱい見つかってるらしいよ。そのうち犯罪と疑われるのも少ないの。
生死のわからない行方不明者もいる。
そのなかで犯人が捕まっているのはわずかなんだよ。
警察が犯人を捕まえている殺人事件は全体のほんのちょっともみたない。」
かなり曖昧で、基準も不明確。
これで、逃げ切れるっていわれても、納得できますか?
【解説_④次のアクションを提案すること】
最後のポイントは、次のアクションを提案すること
どうすれば逃げ切れるか、についてアクションを述べています。
マグダラのマリアは「殺し損ねないことが大事」と述べています。
「つかまるのは現行犯か、よっぽどのへまをやらしたやつだけ
死人に口なし。殺してしまえばそいつは何もしゃべらない。」
「殺さないことより、殺し損ねないことが大事だわ。」
このように論理的に相手を納得させる道筋をたて、次のアクションを提案することでおそらく”林檎”は、提案をスッと飲み込むのでしょう。
この後のドラマの流れが楽しみです。
っと、ドラマの中の話について”論理的”な面だけにフォーカスを当てて解説してみました。
もちろん突っ込もうと思えばいくらでも突っ込みどころはあります。
・そのデータのソースはどこ?本当なのか_信用にたる情報か?
・そもそも議題が間違っている。etc...
”殺人”はもちろんダメなことです。論理的に言うまでもありません。
根拠は「国の法律で決まっているから」以上。加えて言えば、殺人が許される場所は、この世界にはありません。だからやってはいけない。
マグダラのマリアのように論理的手法をつかっていかにもやってはいけないことを正当化する人がいます。
悪徳商売や詐欺師なんかもそのような手口なのでは?
自分の身を守る上でも、情報に惑わされない思考力を鍛えてみてはいかがでしょうか。
【論理的思考を実践する】
このように論理的に意見を述べることで
飲み会の日程を決めること、決済を通すこと、新事業の提案、ランチの行先やデートプランの提案なんでもいいです。日常の様々な決断の裏側にひっそり論理的思考を組み込むことで、きっと、成功が増えると思います。
注意としては、論理的思考がすべてではなく、感覚的思考も同じように大事ということです。一緒にいて楽しい人と仕事もしたいですよね?
あくまでも行動するのは人であることは忘れないようにしたいところです。我々は機械じゃありません。
日頃から論理的思考を意識してみてはいかがでしょうか。
私は、そのお手伝いができればいいなと思っています。
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