【トレンド予想】24年メカニカルキーボード動向まとめ&25年予想!
こんにちは!tenpapaです!
今回の記事は、24年がほぼ終わりかけの11月に、2024年のキーボード業界(世界的な)のトレンドと25年トレンド予想をしたいと思い立って記事にしました!
ご覧になって頂いた皆さんなりのトレンド予想や「24年はこんな年だった!」みたいなことがあれば是非お気軽にコメントを残してみてくださいね!
では行ってみましょう!
2024年
ガスケットマウント
個人的に2024年の一番の流行って何?と問われれば「ガスケットマウント」と回答する気がするくらい「ガスケットな2024年」だったと思ってます。
24年以前もガスケットマウントはもちろんありましたが、トップマウントやOリングマウントなどが多かった(ある意味でカオスな状態だった)ですが、24年はガスケットマウント一色になった印象です。
これは確実にユーザーが「コトコト音(Thock)」を求めた結果であるという一言に尽きる気がします。
ガスケット構造以外にも、
・1.2mmのPCB
・FR4フレックスカットのスイッチプレート
・5層以上の吸音フォーム
・アルミニウム筐体(1万円台はプラスチック筐体)
上記のような構造を取ることによって「コトコト音」&「柔らかい打鍵感」を実現させており、1万円台のキーボードでも上記の構造を多く見かけるようになったのは本当に象徴的でした!
一方で高級キーボード(筐体・スイッチプレート・PCBで5万円以上くらい?)では、ガスケット構造が取り入れられることも増えてはきましたが引き続き「トップマウント」や「Oリングマウント」などの様々な構造が用いられる印象と「フォーム無し」が多い印象です。
市場(ユーザー)の需要が変われば構造も変わっていくので、25年以降のユーザーの打鍵音や打鍵感へのこだわりの変化には注目です。
金属スイッチ
24年の前半(体感としては24年5月くらいまで)は、ステムを金属にしたり、ステムの先端に金属ボールを入れたりした金属スイッチ(僕が勝手につけた名前です)が多くリリースされました。
tenpapaTVでの主要な上記の3つのキースイッチについてはレビューをさせて頂き、色々な方から様々なコメントを頂きました!
金属ボールや金属ステムの目的は「スムーズさ」「パチパチ音(Clack)」の2つだと思うのですが、どちらも金属ボールや金属ステムを使用せずとも実現できることもあって需要が無くなっていったのかなぁ・・・という感想です。
※金属を使ったからと言って、劇的にスムーズさとパチパチ音が変化するわけではなかった
とはいえ、非常に面白い挑戦でしたし、また次の面白い挑戦を楽しみに待ちたいです!
ロングポールステム&ロングスプリング
HMXを始め、多くのキースイッチが13mm以上のロングポールステム&20mm以上のロングスプリングを使うようになったのも24年のトレンドの1つです。
ステムの長さが長いほど底打ちの音が大きくなるので、キースイッチから出てくる音が大きくなります。先述のようにガスケット構造を取るようになってパチパチ音(高周波数)な音が吸収されやすくなった結果として、逆にコトコト音(低周波数)の音を出して聞きたい!というニーズからロングポールステムがトレンドになったのだと考えます。
またガスケット構造のクッション性の高さから、キースイッチに関してもロングスプリングが採用され、打鍵を長時間していても疲れないような構造になっていったのだと考えています。
個人的にはこのトレンドは好きで(笑)、僕も使っているキースイッチの多くがCherry Hyperglide Blackを除けばすべてがロングポールステム&ロングスプリングになっていますw
ポリカーボネイトキーボード
筐体がポリカーボネイトのキーボードが多く登場してきた24年でもありました。
ポリカーボネイトのケースはアルミニウムと比較して費用を抑えられるために100ドル前後(Swagkeys Transition Liteにおいては50ドル)で手に入れられる価格の魅力もあって、自作キーボード・カスタムキーボードの導入機として捉えられることが多いようです。
アルミニウムの筐体のキーボードになるとどうしても200ドル〜300ドル以上になってしまって初心者には手が出しにくくなってしまうので、100ドル前後で手に入るようなキーボードが増えていくことは非常に良いと感じています。
また、各キーボードECが独自ブランドとして(オリジナルブランド・PB商品として)展開することで、ストアの利益率を高くするような工夫をしている印象です。
ちなみに、Omnitype Bauer LiteについてはtenpapaTVにて組み立て配信とキーボードへのレビューを行っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
ゲーミングキーボード
NuphyやEpomaker、Zoomといったメカニカルキーボードを扱っていたキーボードブランドが軒並みゲーミングキーボードをリリースしたのは印象的で、そういう意味でもゲーミングキーボードの市場の盛り上がりを非常に感じた1年でした。
tenpapaTVでのゲーミングキーボードのレビューや東京ゲームショウの様子を配信させてもらいましたが、ラピッドトリガーやデッドゾーンといったMagnetic Switch(磁気スイッチ)特有の機能はゲームをしない人に関しても非常に魅力的に感じました。
また、Nuphy IOと呼ばれる専用のドライバー(VIAみたいなやつ)の使いやすさにも驚かされて、よりゲーミングキーボードが使いやすくなっている&短になっているんだなぁ・・・と感じた次第です。
現状では磁気スイッチはGateronが一強ではありますが、25年は様々なキースイッチメーカーが磁気スイッチを販売することが予想されるため、競争は激化しそうな予感です。
※磁気スイッチに対してGateronがIPを取得しており、パクっているキースイッチメーカーを訴えているという噂も聞きますが…
業界再編
コロナの際には巣ごもり需要でメカニカルキーボードへの需要が大きく伸びましたが、コロナが明けたこと&競争が激化したことで有名なキーボードのECやブランドが市場からの退場を余儀なくされたことも忘れてはいけません。
RamaworksやThe Key Company、そしてmykeyboard.eduなど有名なECサイトが24年に市場から撤退しました(RamaworksはECサイトが未だ生きているので注意です)
アメリカのキーボードEC「Drop」をCorsairが買収したのは23年7月なので24年ではないですが、こんな感じで25年は業界再編が引き続き行われそうな予感です。
主要プレーヤーの決算
24年のトレンドを企業の決算情報から見る事で、世界全体のキーボードの市場を垣間見ることが出来て楽しいです!
今回はCorsairとLogitecの2社の決算を少し見ていきましょう!※東プレ(REALFORCEの製造会社)も決算書を出しているのですが、売上が低すぎてキーボード単体の売上が見えないので割愛します)
Corsair
Corsairは24年10月30日現在で時価総額が701.95 million(約1050億円)のNASDAQに上場している会社です。メインの事業はCPUやGPUの開発セグメント及びゲームギアセグメントの2つです。
上記の資料を見れば分かりますが、CPUやGPUセグメントはダウントレンドになっていますが、ゲームギアセグメントは通年で$201M(約300億)で昨年の$167M(約250億)から増加しているのが分かります。
Corsairのゲームギアセグメントにはキーボード以外にも商品が並んでいるので、必ずしもこの成長=キーボード市場の成長とは言えませんが、とはいえPC周辺機器の市場は伸びているのが分かります。
Logitec
LogitecもNASDAQに上場している会社で時価総額は$14B(約2100億)です。
こちらはCorsairよりセグメントが細かく分かれており、「Keyboards&Combos」というカテゴリが設置されています。ここの24年前半の売上は$425M(約637億)で昨年の$376M(約564億)から伸びています。半年でこの数字なので通年だと約2倍として約1300億円の売上ってすごいですよね。
2025年
トレンド予想
25年のトレンド予想!なんて言ったんですが、正直「わからん!」というのが本音ですwww
とはいえ、それを言ったらおしまいなので、24年からのトレンド予測をするならば…
・ゲーミングキーボードの増加
・業界再編
上記の2つは確実に起きそうな予感がしてます。正直、これはズルい予想というか、ここまでの流れを見れば誰でも言えちゃう気がしますw
あとはガスケット構造とかの部分ですが、これは25年前半は間違いなくガスケット構造のコトコト音が続くと思います。
ただ、実際に体験した身としては、ガスケット構造のコトコト音は楽しいし気持ちいのですが、て、高級キーボードを買いまくっている僕が居ますwww
なので、高級キーボードのような打鍵、つまりは
アルミニウムの筐体で重量を重くして、フォーム無しで楽しむ!
みたいな体験が出来るキーボードが多くなったら良いなぁ〜と思っています。ただ、このスペックはお金がかかるので、どうしても100ドルで手に入るのは難しい気がしますw
市場で生き残るためには?
2社しか見てないですけど、マーケットは伸びているので売上が上げやすいと思います。ただ、日本というマーケットで見たり、個人販売というマーケットで見ると少し様子が変わる気がしています。
Logitechしかり、CorsairしかりでM&Aでブランドを自社に吸収しているのを多く見かけました。これは売上を伸ばして利益率を高くするには当然なのですが、今後はより「良い製品が、安価な価格で」出てくることが予想されます。
既にQwertykeysのようなブランドが150ドル前後で性能が良いキーボードを出してきていますが、このような動きが広がっていくと思います。
・SwagkeysのTransition Lite
・KBDfansのTofu
・CannonkeysのSat75
・SINGAKBDのKohaku
のように新しいシリーズを出すのではなくて、同じシリーズ物でアップグレードをする、もしくは色のバリエーションを変えていく形式に舵を切っている気がします。
※僕はこれを「ジブリからディズニー方式になった」と言いますw
これは一見するとファンには淋しいように思いますが、シリーズを好きなファンに定期的に購入してもらう&シリーズ物で利益率を高くするという形を取ることでファイナンス的に安定させるという面では重要です。
キーボード自体での差別化は難しいとするならば、これからは「ブランドの確立」が必須条件だと僕は考えます。※新しいレイアウトを考えても直ぐにコピーされてしまうので
「このブランドのキーボードだから買う!」という形に転換することが25年は求められると思いますし、ただ単に既存のアイテムを売っているだけだと競争が激化する中で薄利多売を迫られるので厳しくなるのでは?というのが個人的な感想です。
※「TGR Janeだから買う!」みたいなのが理想だと考えています
まとめ
以上が、24年トレンドまとめ&25年トレンド予想ですが、皆さんはどのように思いますか???
キーボードは大好きなので、すべてのECサイトやブランドを応援したいのですが、実際には競争の中で運営が難しくなって行くこともあると思います。
僕に出来ることは良い製品をメディアを通じて多くの方に伝えていくことなので、引き続きYoutubeを始めとしてTwitterなどのSNSで発信を継続させていきます!
みなさんも今回の記事を参考にして頂いて、楽しいキーボードライフを満喫してくださいね!
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