エシカルって何?人にも地球にも優しいエシカルな商品のおすすめ。
エシカルという言葉をご存知ですか?
エシカルは地球をより良い方向へと導く概念の1つで、アメリカやヨーロッパを中心に注目されています。
日本でも、エシカルという言葉を目にする機会も年々増えてきているのですが、どのぐらいの人がエシカルの意味を知っているのでしょうか。
今回は、これからのより良い未来に必要な考え方、エシカルについてご紹介します。
エシカルとは
エシカル(ethical)とは、「道徳、倫理上」という意味で、エコ、オーガニック、ロハス、フェアトレードなどを取りまとめた総称です。
そして、エシカル消費とは、「人や社会、地球環境のことを考慮して作られたモノを購入、消費すること」です。
私たちがエシカルな商品を買うことによって、地球環境が良くなったり、発展途上国の生産者の支援に繋がったりします。
「自分にとってどれだけ得か」という基準ではなく、人や社会、地球環境などに配慮して作られたモノを購入する消費行動をエシカル消費というのです。
積極的にエシカル消費をする「エシカルコンシューマー(エシカル消費者)」も増えてきています。
ただ、「この商品を買うと途上国の人が救えます!」と言うだけでは、エシカルコンシューマー以外の人の購買意欲を駆り立てることはできません。
もちろん、「エシカルな商品」というのを前面に出すことで社会貢献したい層には届きますが、それが本当に欲しいと思える商品でなければ事業としては続きません。
商品として価値があるもの、必要とされるものを生み出すことが何よりも大切なのです。
エシカルなブランド
それでは、実際にエシカルな商品にはどんなモノがあるかご紹介していきます!
あなたの知っている有名なブランドもあるかも!
LUSH
LUSH(ラッシュ)は、カラフルな石鹸や入浴剤などの、若者を中心に人気な商品を生み出す企業です。
どれも最高品質の天然素材を使用していて、体にも自然にもとても良い商品を扱っています。
私は、初めてLUSHがエシカル企業と知った時「こんな体に悪そうな色してんのにエシカルなんや!」と、驚きました。笑
LUSHの取り組みとしては、生産者と公平な賃金で取引をし、動物実験に反対したり環境への配慮をしっかりしています。
他にも、LUSHは創業以来ゴミの削減を続けていて、パッケージの無い商品を販売したり全店舗で容器回収も行なっています。
LUSHのすごいところは、どのような取り組みをしてどのように貢献しているのか、どのような人と関わっているのかをサイト内に書いていて、透明性が高いところです。
以下は、LUSHのエシカルに対する考え方です。
ラッシュは今まで自分たちの事を“エシカルカンパニー”とは呼んでいません。私たちは、人、動物、地球を傷つけてまでビジネスをしたくない、と昔から考えており、これは“エシカル”というコンセプトの言葉で表現するものではなく、むしろ当たり前の事だと思っているからです。
全てのビジネスはエシカルですべての取引は公平であるべきです。全ての企業は何かを傷つけたり、不公平に商売をするべきではありません。ラッシュは、原材料を提供してくれる全てのサプライヤーからスタッフ、お客様までがみんな、心豊かに暮らせる事を願っています。もちろん、ラッシュは完璧ではありません。理想を追い求め、お客様が、スタッフが、そして地球が求める理想の企業になるために日々努力を続けています。
出典 https://jn.lush.com/
エシカルを当たり前と捉え、行動している姿は、他の企業のお手本になるのではなでしょうか。
利益をあげているLUSHのような企業が増えれば、エシカルは当たり前の概念となり、エシカルという言葉はもう必要なくなるでしょう。
パタゴニア
パタゴニアはアウトドアブランドとして有名な企業です。
登山やサーフィンをするアウトドアな方に人気なブランドですが、そうでない多くの方もパタゴニアのアイテムを持っています。
パタゴニアは特に環境問題に対して積極的に取り組んでおり、1996年からオーガニックコットン100%の製品を提供しています。
オーガニックコットンの製品を作ったり、栽培するメリットは何点かあります。
・農薬などを使わないので、水質や土壌を良い状態に保つことができる
・環境汚染を防げて、農場で働く人の農薬被害もなくなる
・オーガニックコットンで作られた服は着る人の肌にも優しい
オーガニックコットンについては、こちらの動画を見ると分かりやすいです。
HASUNA
HASUNAは、日本初のエシカルジュエリーの企業です。
実は、ジュエリーが作られる過程の中で、多くの途上国の人が犠牲になっているという現実があります。
国連によると、金の採掘に使う水銀は最大の汚染源で、鉱山で働かされる児童は世界に100万人もいるそうです。
この暗い現実に疑問を持った、HASUNA代表の白木夏子さんは、エシカルジュエリーを始めるきっかけを以下のように述べています。
5歳にも満たないような小さな子どもを含む労働者たち。
僅かな賃金しか与えられず、食事もろくに取らせてもらえず、病気になっても薬も買えず病院にも行けず、ただ死んでゆくのを見守るだけ・・・。生活の為に自分の娘を売春宿に売り渡さねばならない家庭もありました。
採掘していたのは、大理石や雲母。豪華な家屋や家電製品、化粧品に使用される鉱物で、私たちの便利で豊かな生活に繋がっているものでした。
この格差は何なのだろう?
私のイギリスや日本での生活と、目の前にある絶対的な貧困。この大きすぎる格差を見て沸いた疑問によって、私は企業の倫理、道徳のあり方を考えるようになり、エシカルなジュエリービジネスを立ち上げるに至りました。私たちが普段から利用している身近な製品の裏に、苦しんでいる人たちがいるかもしれないなど、鉱山へ行く前は考えてもみなかったこと。それを引き起こしているのはビジネスであり、解消できるのもまた、ビジネスである。
出典 http://japan-indepth.jp/?p=384
ダイヤモンドをめぐる紛争や密輸、強制労働について知りたい方には、
レオナルドデカプリオ主演の映画「ブラッド・ダイヤモンド」を見ることをオススメします。
白木さんは、エシカルについて以下のように述べています。
HASUNAの原点には、インドの鉱山で目撃したひどい労働環境があります。なんとかしたいと思いますが、可哀そうだと暗い気持ちになって欲しくはありません。このジュエリーを身に着けると、世界中で笑顔が増えるという思いでやっています。NPOの活動でも、可哀そうだからといって何かしてくれる人は少ないものです。
買っていただいても、お客様が気に入らなければ、意味がない。また、商品を気に入っていただければ、そこからHASUNAの考えを知って、賛同者となってくれることもあるでしょう。私はジュエラーとして、モノで勝負したい。
出典 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35831
HASUNAは、「可哀そうだから」ではなく、「世界中で笑顔が増える」という思いで事業をしています。
買う人々が「可哀そうだから買う」のではなく、「良い商品だから欲しい」と思えるような商品作りをしている、白木さんの姿に共感しました。
まとめ
あまりエシカルに馴染みがない人も多かったと思いますが、自分の身の回りにあるブランドがエシカルと知って少し親近感が湧いたのではないでしょうか!
本当は、エシカルという言葉がなくても、みんなが当たり前にエシカルな考え方をできる世の中になると良いですね。
他にももっとエシカルな商品を知りたいという方には「ぐりちょ Green & Ethical Choices」というサイトがおすすめです。
ぐりちょは、エシカルな商品を検索できて、ポテトチップスやチョコレート、シャンプーなど7品目100種類以上のエシカルな商品を掲載しているサイトです。
掲載しているだけでなく、消費者がおすすめのエシカルな商品や購入場所を推薦することもできます。
興味のある方は、身の回りにあるエシカルな商品を探してみてください!
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