2022 上半期GOOD MUSIC
2022年。気づいたら半分終わってました。
上半期は例年より後に名盤となり得るものが結構出てきていて、音楽を聴く側としては当たり年だったんじゃないでしょうか。
そんな上半期の総括的なものをメモってたんですが、noteあるじゃんってことで、せっかくなんでこっちに残します。
上半期のベストはRex Orange Countyで揺るがないんですが、その辺は
で触れちゃったんで割愛。
ただ羅列しても面白くなかったんで、去年の企画
これのセルフパロディってことでジャンル(ざっくり)分けて残します。そんな重い記事ではないので、暇つぶしに読んでってください〜。
・各部門 完全に好みで選出。ジャンルの境目も無くなってきている昨今ですが一応分けてます。
ベストポップ & SSWアルバム
選出者:Tenpa
Alfie Templeman"Mellow Moon"
今年1番待っていたアルバム。EPとかミニアルバム出してたからそんな印象はなかったのだけど、これがデビューアルバムらしくて驚いた。今までの曲の地続き感はあって、変化というより一曲一曲前より洗練されてた。細かい音の入れ方が上手い。特にディスコ感の強い"Broken"や"3D Feelings"ベースとシンセの配分絶妙すぎて好きすぎた。絶対踊れるアルバムに仕上がってる。日本ではシティーポップの文脈で語られることが多いし実際そうなのだろうけど、それよりも音楽的教養がめちゃくちゃあるんだろうなって勝手に妄想してます。
ベストインディーアルバム
選出者:Tenpa
BODEGA "Broken Equipment"
一時期サウスロンドンが盛り上がった時期に比べたら、少しポストパンク勢は落ち着いてきたのかなという印象。正直ポストパンクがかなり食傷気味で、なんかこのまま聴かなくなりそうだなという時に出てきたBODEGAの新作。実際UK勢とはそもそも土壌が違うのもあるだろうけど、UKの展開の複雑さや難解さはなくて(自分は良い意味だと思ってる)ツインボーカルというのも相まって、中盤の失速感も無くてかなり良かった。UKバンドは結構「この曲本当に要る!?」みたいな曲をアルバムの中盤に入れてくるのは何とかならないのかなとちょっとだけ思ってます泣。
ベストダンス&エレクトロアルバム
選出者:Tenpa
Overmono "Cash Romantic"
犬ジャケでお馴染みOvermono。ドラムンベースからアンビエントぽい曲がぎゅっと濃縮されて20分飽きない。音数もそんなに多くないのにこの奥行きを出せるのがシンプルに上手いと感じた。アナログ盤とデジタル盤が曲順変わってるのも芸が細かくて良い。
ベストハイパーポップソング
選出者:Tenpa
100 gecs"Doritos & Fritos"
もうこれしかなかった。王道(?)ハイパーポップ過ぎてめちゃくちゃ。そもそもDoritos&Fritosってなんやねんってとこから始まり、Geniusでリリック調べるとますます頭が混乱した。(マジで意味わかんないんで誰か教えてください…)。ケンドリックラマーやJコールとリリックについて語り合って欲しい。でもメロディセンスは相変わらず抜群だし、幾何学な音使いも上手くて一曲としての完成度が高かった。すっごい悩んだ時に、酒飲みながらGenius読みながらこのメロディに癒されるのオススメです。
ベストラップアルバム部門
選出者:Tenpa
Nova Twins"Supernova"
ジャケがもうカッコ良すぎた。一応ラップミュージック要素があるので、この部門なんですが包括しているジャンルが広すぎて改めてジャンルの形骸化というか、わかること自体意味をなさない時代なんだなと感じた一作。Bring Me the HorizonとかRage Against the Machine的なミクスチャー要素は持ちつつもっと広い。グライムとかも取り込んでて、"狼なんか怖くない"の引用もあったりして一曲一曲の面白さが際立っていた。全体的にヘヴィネスで重い曲が多いんだけど、五月蠅さは感じなくてラウドなのに聴きやすい不思議なアルバムだった。往年のミクスチャーロック好きな方達は好きだと思います。
上半期は本当にリリース多かったです。まだ消化しきれてない盤もたくさんありますが、下半期の新譜も続々出てきて2022年はまだまだ長そうです。