シナリオ本作ったよレポ
本だ!?! 本になってる!! うれし~~~~~~!!!!!!
いきなりですが、自分の同人誌が届いて手に取ったときの心の叫びを吐露しました。
申し遅れました、手乗(てのり)と申します。普段はTRPG(主にマギカロギアやブラッドパス)を遊んで暮らしているオタクです。
今回、自分用に作ったシナリオ本を手に取ってあまりにも嬉しかったため、せっかくなので文字として残すことにしました。
※覚書も兼ねてかなりみちみち書いております。お楽しみいただければ幸いです。
自作シナリオ本が作りたい
私は思っていました。TRPGシナリオの同人誌が作りたい……!
普段私はTRPGを遊んで暮らしているんですが、たまにシナリオを自作する者でもありました。
ただ、いつもは公開してもTALTOやBOOTHにて、Web上のみでした。同人誌にすることはあまりなく……。過去に2回ほど自作シナリオ本は作ったことがあるのですがそれも何年も前のことになり……。
本を作る時間でセッションをするオタクでした。TRPGセッションは楽しいですからね。
本を作ったきっかけ
今年の2月、ピクリエにて開催された『TRPGer.us 非公式Webオンリー卓すきマルシェ「シオダマリ」』に参加させていただいたことがきっかけでした。
こちらは主催のYOUR様の記事です。
当時私はシオダマリにあわせて、ブラッドパスの同人ステージセット+そのステージセットを舞台にしたシナリオ2本を書き上げてweb上で公開することができました。
シオダマリがなかったら絶対にやり遂げられなかったと思います。その節は大変お世話になりました……🙏
シオダマリではweb上の展示物以外にも、物理の本の頒布をされているサークルさんが多々ありました。遊んでいるTRPGの本は全部買ったかもしれない。
続々と家に届くシナリオ本たちを見ながら思いました。
本……いいな……!
私も本……作りたいな……!!
作ろう! こんなところにちょうどよく書き上がっている原稿が!!
(書き上がっている自作シナリオを見るオタク)
……ということで、シナリオ本を作るために動き出したのでした。
自作シナリオ本を作る
とはいえ、新作のテストプレイやら公開作業やらが詰まっていてすぐには動き出せず。
最終的には4月中旬に入稿→4月下旬に本が届くこととなりました。
以下に本を作った際の手順を記載いたします。
1.本にする内容を決める
私は飽き性です。なのでシナリオ2本+ステージセット全てを本にしようとすると、本にする前に絶対飽きて挫折する……!! と直感していました。
そのためステージセットのみか、あるいはシナリオどちらか1作品だけを取り急ぎ本にしよう! と絞って作ることになりました。
悩みに悩んだ結果、シオダマリにて公開したシナリオ『埋葬塚より巨人は来たりて』を本にすることに決めました。
選んだ決め手は、このシナリオにけっこうかなり好きなモチーフを入れているからです。詳細を語るとシナリオのネタバレに抵触するので割愛しますが。
ちなみにシナリオ自体は以下のリンクから無料で読めます。よろしければどうぞ。
2.印刷所さん選び
印刷所さんを選ぼう! 個人的にとても好きな工程です。
世の中には様々な印刷所さんがありますから、「どんな本にしようかな~」と印刷所さんのホームページをみているだけでウキウキワクワクです。
今回は、1冊からでも同人誌を印刷してくれる印刷所さん……ということで、前々から気になっていた『シメケンプリント』さんにお願いいたしました。
安くてかつ一度も頼んだことのないところに頼んでみようと思ったのが大きい理由でもあります。
3.本の仕様を固める
前々からB6の本が作りたいと思っていたので、今回はB6にしました。
今まで私が作った本はA5サイズだけだったので新たなチャレンジです。
印刷所さんのサイトを見ながら、表紙を選んだり遊び紙・カバーをどうするか選んだり……(シメケンプリントさんは小説同人誌を頼む際、本文用紙は小説紙のみでした)。
本の装丁を考えているときが私は一番好きかもしれない。すごく楽しかったです。
B6の本を作るにあたって、よる様の下記の記事を参考にいたしました。
※本の仕様の確定版については、本記事の「本の仕様」をご覧いただければと思います。
4.シナリオを印刷用に調整(本文作成)
やはりWeb上で閲覧するのと、紙の同人誌として物体で見るのは違う気がしていろいろ試行錯誤しました。
ひとまず過去に本を作ったときに相棒だった一太郎にシナリオのテキストを流し込み、組版を作ろうとしたんですが……。
一太郎の使い方を……忘れている……!!!!!!!!
なんならWordの方が……ちょっとわかる……!!!!!!!!
ということで、同人誌を作るときは一太郎、と思っていた私はWordを今回使用しました。
一太郎、本当に申し訳ない。
そこから、2の倍数で本文ページが収まるように改ページをしまくったり中表紙や奥付を作ったり、フォントや行間の調整をしたり誤字脱字を修正したり……。
整えても整えてもやることが出てくる……。
しんどいよ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!
苦行~~!?!?!!!?!?
同人誌作りって労働~~~~~~~~~~!??!!?!?
労働ではないです。だけど大変でした。
でも自作シナリオ本が欲しかった。頑張った。
結局入稿のギリギリまで本文の調整をしていた気がします。
5.表紙作成
本文の進捗がある程度になってから表紙を作りました。
シメケンプリント様にて公開されていた表紙テンプレートをダウンロードし、そのテンプレを基にCanvaにて作成いたしました。
Canvaさんめちゃくちゃ便利で好きです。私は課金勢なので大量の画像素材とフォントに助けられました。
表紙のデザインはシンプル、でもケルトの装飾写本みたいな感じで! 羊皮紙っぽくもしたい! と息巻いて作りました。
素人なのでデザインの巧拙はさておき、そこそこ満足しています。組紐紋様を使いたかった、実際に使えてやったー。の気持ちです。
6.入稿
「GW開始までに本が欲しいから締切はこの日!」とデッドラインを逆算し、どうにかギリギリ締切日当日に入稿することができました。なんとかなりました。
表紙と本文のPDFファイルをシューッとアップロードし、シメケンプリントさんからの入稿受付メールも届き一安心。
確認事項があったら連絡があるとのことでしたが、特に連絡はなく発送通知が来ました。原稿に不備はなかったのかな~と思うなど。よかった〜。
7.到着!
入稿して1週間と少ししまして、本が届きました!
やった~~~~~!!! うれし~~~!!!!!!
完成品を受け取って実際に見て触って、本作りって最高! の気持ちで溢れました。
喉元過ぎれば熱さを忘れるとはこのこと。本文の作成で悲鳴を上げていたことはもう記憶からすっぽぬけたも同然。
これは本が届いた日の喜びのツイート(ポスト)です。喜びすぎてオットセイになっていますね。
本の仕様
なんやかんやありつつ、作ったシナリオ本の仕様はこちらです!
本だ! うれし~~~!!! 自作シナリオが本になってるんですよ! すご~~~~~い!!!!!
とっっっても綺麗に印刷していただけました。すごい。シメケンプリント様ありがとうございました……っ!!!
作った感想
自分の本が世に存在するの、嬉しい!!!
ずっと言っているんですが、自作シナリオの同人誌が世界に存在していて手に取って見られるのがすごくハッピーです。また作りたい~~~!!!
本作りはたいへんなこともかなり……かなりあるんですが、それ以上にできあがった喜びが強いです。今度はイベントにあわせて本を出したいですね!!!
羊皮紙っぽい質感に近くしたくて表紙をマーメイドにしたんですが、ほどよくざらっと&さらっとした質感がとても好きです。
ただ以下の画像のように、マーメイド表紙だと思ったよりも本文が透けました。
遊び紙を入れれば良かったな~~とちょっと反省。次にマーメイド表紙使うときがあったら遊び紙もセットにします。
おわりに
本作りって楽しい!
ここまでお読みいただきありがとうございました!!!
おまけの宣伝
前述した拙作のブラッドパス同人ステージセット「LLYAカムリ」と、「LLYAカムリ」を使用して遊べるシナリオ3本(シオダマリのときから1本増えました)もよろしければどうぞ。
全部無料! TALTOにて公開しています。
どの作品も、ブラッドパスとウェールズが好きなオタクが正気を失いながら書いた自信作です。お納めください。