ほろ苦さ
夫がきのうの仕事中に電話してきて「渡したいのがあるから下まで降りといて」と言う。ナンヤナンヤと降りてみると、なんと。
筍が来た。もちろん島にはないので夫のルート営業先からの頂き物なのだけど、ちいさな袋に糠をいれたのも一緒にわけてくださっていて(こんな気遣い、沁みますね)すぐさま茹でました。
なんでうちに?と言ったら、「みんな、扱い方がわからないからと遠慮した」のだそう。そうか。どんなに難儀してでも食べたい私は食の神様に選ばれたのだ(笑)
アクがつよく、えぐみや苦みを感じる食材が春には多い。もちろん島でとれる野菜にも、春先にはそういうエネルギーをまとったものが多い。
しかし筍に感じるうっすらとしたほろ苦さは(内地の人は感じないでしょうが、とれたて新鮮とはいっても島に来るまでの輸送にはそれなりの時間がかかっている)なんともいえない春のおとずれを感じさせてくれる。体感は夏だけれど、春に味わうべき苦みを駆け込みギリギリでなんとか味わうことができたような、そんな感じです。
こちらの春の苦みは、見た目およそ野菜とは思えないようなものたちからもいただくことができるのですが、たとえばオオタニワタリとかゼンマイ(内地のそれとはちがう)とか、『海のほうれんそう』という名前で売られている葉っぱとか、、、
あ、日曜のたびにさがしていたんだけど
海辺に生えてるハマダイコンの葉っぱが、今年はごっそりむしられていました。あぁ、みんな食べるの楽しみにしてたんだなぁと(おひたしにするとおいしい)今年は見送り、また来年の春に出会えたらと願います。
ゆうべのタケノコごはんはしみじみとおいしかった。じゅーしいといわれる炊き込みご飯以外はほぼNGの、白ごはん派の夫もおかわりしまくりでジャーが空っぽになりました。
今日はのこりを若竹煮にする予定です。
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