てのひらをほどくとき
どんなに情報を取り込んでも、
どんな権威ある先生から学んでも、
何度 胸に響く言葉の海に漂ってみても、
自分で
どうして私はこれを握りしめているのか
に気づかなかったら、
それはきっとあなたのもとを離れない。
手を離せばいいんだ、
ふわっと握りしめた手をひらけばいいんだと教わって
そうしてみたら
それはあなたのもとを離れる。
そうかな?
『執着』なんていう言葉は、自分をあらわす言葉としてあまり嬉しくないものかもしれない。
でも
あなたを思う人たちからは、あなたがそれにとらわれているように見えているのかもしれない。
あなたが『執着』を持つに至る前には、
『愛着』があったはずなのだ。
純粋に好きで、お気に入りで、思い入れがあった。愛着があったというだけの、
あなたも心地よく、まわりからみてもほほえましい世界が
そこにはあったはずなのだ。
好きになりすぎた。
思い入れが強すぎた。
優しくつつむべきものを強く握りしめすぎた。
どうして私はこれを?
人にも、ものにも、思いにも。
気づいてはじめててのひらをほどいたとき、
きっとあなたは自由になれる。
*トップの写真はきのう撮影できた、リュウキュウアサギマダラです。
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