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【製作体験】真多呂人形

こんにちは。手のひらに和をです。
今回は2024/3/1に御徒町にある真多呂人形会館へお邪魔し、人形の木目込みの体験をして来た話です。


真多呂人形とは?

 真多呂人形は、桐糊を固めたボディに溝を掘り、そこに、金襴や友禅などの布地をヘラで入れ込んで着せ付けていく木目込みと呼ばれる技法で作られる伝統的な人形です。ルーツは京都の上加茂神社に伝わる加茂人形にあり、この神社から正統伝承者として認定された職人が東京へ来たことから始まっています。

加茂人形(真多呂人形会館)

真多呂人形の魅力

①木目込み技法による美しいシルエット

 木目込み技法によって布が型に密着し、美しいシルエットが生み出されています。

②細部へのこだわり

素材は加工のし易い桐糊に多彩な布なので、繊細な細部を再現することが出来ます。


③季節やイベント 

 桃の節句の雛人形や端午の節句の五月人形など、季節を飾る物が多く制作されています。真多呂人形会館では、季節に合わせた人形が1階3階に展示されています。


④現代的なデザイン

 真多呂人形は伝統的な手法で制作されていますが、時代やニーズによって人形のデザインが異なる様々なバリエーションを有しています。特筆すべき点は《日本人形の怖いイメージを崩すフォルム・デザインの人形も制作されていること》です。皆さんも家の人形で怖い思いを一度や二度したのではないでしょうか?




製作体験

 ここからは製作の様子を時系列にしてお届けします。

①布選び


様々な柄の生地

 最初にやるのは沢山ある生地から好きな物を選ぶことです。様々な色と柄の物があり、それぞれにちゃんとした意味が込められているので決めるのに時間が掛かりました。七宝模様や麻の葉、青海波などの古典的な柄や可愛らしい柄の生地などが有りました。筆者は古典柄が好きなので青海波と春生まれなので桜を選びました。

②木目込み

 まずは溝をヘラで彫り、溝に糊を付けます。この糊は昔ながらの澱粉のりです。


木目込み作業①
木目込み作業②

溝全体に糊を塗ったら、決めた布を押し込んで接着します。


木目込みされている側と未完了側


余分な所はカット

要らない所は切り捨て、生地全てを木目込んで形にします。

③仕上げ

溝を埋める金糸

瓢箪は溝に金糸を入れ、ストラップ紐を付けると完成です。



錐で穴開け
目と口を作る作業

 一方鯛ストラップは、全体の木目込み作業が終わると、錐(きり)で穴を開けて目玉作りと紐で口を作る作業に入ります。中々穴が開かないので怪我をしない様にする必要が有ります。


口作り

 口作りでのコツは、3mmほど長めに切って入れ込むことです。こちらも同じくストラップ紐を付けたら完成です。


完成した鯛ストラップはこちら👇

完成した鯛ストラップ

 インストラクターのご厚意で人形の飾り台を用意して頂きました。


完成した3つのストラップ

 鯛ストラップは瓢箪ストラップよりも工程が多く、時間が掛かってしまいますが、可愛らしい見た目からかとても人気のある体験とのこと。



体験場所の基本情報

 今回私たちが体験したのは、東京・御徒町にある【真多呂人形会館】の制作体験です。料金と時間は作る物によって違っているので注意が必要です。

 

90分で作れるもの

  1. まりストラップ  ¥2,500

  2. 瓢箪ストラップ       ¥2,500

  3. 富士山マグネット ¥2,500

120分で作れるもの

  1. 花ストラップ   ¥2,500

  2. 鯛ストラップ   ¥2,500

  3. 幼君・幼姫    ¥5,000

150分で作れるもの

  1. ふくろう     ¥6,000

リメイク人形

 小さくなって着れなくなった服や思い出のある布生地を使って人形を作ることも出来ます。


真多呂人形体験予約サイト

 体験の予約は【またろっちゃ】、オトナミなどのサイト、電話から出来ます。子どもも安心して体験出来るので、夏休みの自由研究で体験してみては如何でしょうか?



真多呂人形会館
〒110-0015
TEL:03-3833-9663
東京都台東区台東上野5丁目15-13
日比谷線仲御徒町駅2番出口すぐ



体験予約


👇Otonami

👇じゃらん

👇またろっちゃ(公式)



おわりに

 如何だったでしょうか?
 今回はpjメンバーの制作体験を記事化したものですが、実際にやってみると、そんなには工程が複雑で難しいという物では無く、体験したい人のこだわりや性格が作品に表れてくるので、同じ物は2度作れない唯一無二を創造するという楽しい体験でした。
 この記事が制作体験第1号となりましたが、年度を跨いだことやメンバーの入れ替りがあったため、公開までに時間がかなり掛かってしまいました。社会人メンバーも参加しているため、従来より更新頻度が更に少なくなると思いますが、活動は今後も続くため、よろしくお願い申し上げます。
 なお、写真は全て瓢箪制作の体験をした私(執筆者)が撮影したもので、一部はフリー素材としてPixtaにて販売をしております。


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