手のひら先生の高麗手指鍼療法 25 手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法の基本理念について
我が国の宰相がたかが免疫疾患ごときで国難に対処できないのは大問題ですね。
とは言え相手は免疫が暴走して起こした潰瘍性大腸炎です。
現在は根本から治せる薬がありません。その場限りの対症療法になってしまいます。
鍼治療は人間の治す力を引き出すのですが、どこまでその力を引き出すことが出来るかは今までは出来ませんでした。
私が行っている高麗手指鍼は「手のひら先生スタイル」と謳っているように、他とは根本理念が違っています。
理解されたいと出版も行いましたが、伝統的な鍼治療とかけ離れているので理解されていません。
そこで今回は極力理解していただけるようにしました。それでも言葉が足りないでしょうから、それはまたの機会に補完していきます。
現在の医療では最も難題とされる免疫疾患を治すことや、脳疾患を治療する足がかりが出来る方法です。
高麗手指鍼とは
高麗とは韓国を意味します。そこで生まれた鍼なのでこう名付けられました。
まだ50年ほど前に発明された治療法ですが、様々な妨害もありましたがブームが起こり、一時はチャーター便をしつらえてソウルの会場に日本人が押し寄せたと聞きました。
残念なことに最近は会員も高齢化し寂しい状況が続いています。
柳泰佑会長が発明した高麗手指鍼ですが、資格を持った専門家が増えず治療法の進化発展が途絶えています。
それは韓国で鍼灸資格を得るのに大学に6年も通わなければならないという制度に問題があります。
早くから日本には紹介されてきましたが普及はしませんでした。
知られるようになったのはヤクルトや楽天の監督をされた野村さんが招聘した金成万先生が、テレビで末期の肺がん患者を治したと紹介された時でした。
金先生が亡くなられた後はまたもとのようになってしまいました。
この鍼を日本で広めるには病気や難病を治すことが出来る鍼灸師が育たなかったからです。
手のひら先生とは
最初「手のひら先生の健康相談室」を患者さんに配っていたのですが、そのタイトルをホームページタイトルにして、いまは独自の高麗手指鍼という意味で「商標登録」にしています。
手のひらに鍼を刺しても基本は腰痛肩こりまでの治療法です。
それを超えて「がん」まで治せるようになるには、金成万先生のように強い気のパワーを駆使出来るようにならなければなりません。それは至難の業です。
それは教えていただけなかったし、教えられるべきものでもありません。
日本にも高麗手指鍼を掲げている先生方がいらっしゃいますが、韓国で行っている治療法のままのはずです。
結局それでは治せない、日本のように鍼灸師があふれかえっている世界では生き残れません。
手のひら先生スタイルとは
そこで独自に研究して最初に発見し治療に生かしたのが免疫の調整法でした。
進行が遅いがん治療なら治せるのですが、進行していくがんに対抗するのは難しかったのです。
ではどうしたら良いのか?永年考え続けました。
やっと最近はどのようにすれば免疫度を強くしたりできるかわかってきました。
関節リウマチは免疫システムが暴走して起こるのでこれを抑制しなければなりません。
その問題が解決しそうなので強くするには逆の方法を取ればよいことになります。
さらに最近問題になっている「認知症」は免疫と関系するとされていますがその対策もできるようになっています。
進化と免役の関係
鍼の分野だけでなく西洋医学でも脳は未知の存在でした。しかしこの二百年前後で研究が劇的に進化しました。
二千年前の鍼治療のバイブルとされる「黄帝内経素問霊枢」だけを読み解くことに腐心してきた鍼灸界はそこに書かれていない脳については治療出来ないことになります。
鍼治療では進化という概念はないのでツボがありません。したがって治せないのです。
確かに頭皮にもツボは描かれていますが、脳そのものがブラックボックスとされていたので、そのツボに意味を見出せるかは謎です。
免疫を何処までコントロールできるか
人類が直面している疾患で問題になっているのが、免疫コントロールと脳の治療です。
自然免疫とか原始免疫とか呼ばれているものは、4億年前の先祖であった魚の時代に備わっていました。
さらに鳥の時代600万年前から人類の時代になると、獲得免疫と呼ばれるT細胞免疫システムが出来ました。
考えると人間の身体の作りは一方に向かうだけではないことが分かります。
免疫システムでも何かが異物が侵入すればそれに対抗するものが出来る、皮膚が破ければ自然と修復する力が備わっています。
逆も同じことが起こるはずでなのです。攻撃と守り、興奮と抑制と絶えずバランスを取るようになっています。
鍼の刺激は単なる物理的刺激ですが、一定の法則に従って行うと生体はその刺激に対応するのです。
これは何千何百年と掛けて進化してきた免疫システムが、その長い期間に備えたものだったと考えれれるのです。
その力を引き出せるのが「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼」なのです。
まとめ
1、手のひらを鍼治療の場とした画期的な鍼治療
2、高麗手指鍼の秘めた力を解き明かした
3、免疫システムも脳の神経も治療可能とした
4、手のひらには進化の歴史が刻まれている
5、理屈が分かれば治すのは簡単
私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」
次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。
一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。