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お寺が居場所

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コンビニより数の多いお寺。社会的リソースとして考えると、地域においてとても大きな役割が果たせる場です。多くの人たちにとってのサード・プレイス、居場所としてのお寺についてつらつら。
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2019年2月の記事一覧

お寺のソーシャルデザインを安心して忘れるために書きとめる。

昨日に開催した、お寺のソーシャルデザイン。寝て、いま浮きがってきた感想や問いについて書きとめておく。一度忘れるために。 お寺の社会の射程お寺のソーシャルデザインというときの「社会」ってなんだ、どこだ。国家なのか、都道府県なのか、市町村なのか、集落なのか、檀家との関係なのか。 仏教教団の大きな動きとして、これまで仏教やお寺とご縁のなかった人たちと、どう接点を持つかに、悪戦苦闘している。大きなマスに目掛けたアプローチ。しかし、全国各地にある各寺院からすると、それよりも対象とな

お坊さん、対等な立場で話ができる人がいますか?

お坊さんの集いに招かれてお話しする機会がある。以前このノートにも「お坊さんに期待する3つのA」や「お坊さんとCSR」などで、考えの一端を示しており、そんな内容のお話をさせてもらう。でも、そこまで難しいことをいわなくても、お坊さん向けにもっと簡便な一言がある。「お檀家やお坊さん以外に、相談できる相手がいますか?」という問いかけだ。 失礼ながら、多くのお坊さんの「世界」は、狭い印象がある。僧侶同士の交流、しかも同じ宗派内にとどまることが多く、他宗派とはほとんど交流がない。俗世の