コーヒーで健康アップ!最新研究が明らかにした意外な効果
みなさん、普段どれくらいコーヒーを飲んでいますか?
私は、1日5〜6杯飲んでいます。
コーヒーを飲むことで、「健康にいい」と聞いたり、「カフェインは控えた方がいい」と言われたり、何が本当なのか迷うこともありますよね。
そこで今回は、最新の研究をもとに、コーヒーが健康にどう影響するのかを簡単に説明していきます。
研究の紹介
今回紹介するのは、2017年に発表された「コーヒー消費と健康:複数の健康結果に関するメタアナリシスのアンブレラレビュー」という研究です。
この研究は、たくさんの観察研究や介入研究をまとめて分析し、コーヒーが健康にどう影響するかを広く調べたものです。
全部で218件の研究から、コーヒーの効果について総合的に評価しています。
研究の結果
研究によると、1日3〜4杯のコーヒーを飲むことで、全体の死亡率が17%減り、心臓や血管の病気になるリスクが19%減ることがわかりました。
また、前立腺がんや肝臓がん、口腔がんなどの特定のがんになるリスクも18%減ることがわかっています。
さらに、コーヒーには代謝を助け、2型糖尿病になるリスクを下げる効果もあるとされています。
1日3〜4杯飲むことで、糖尿病になるリスクが最大で30%減ります。
これらの結果から、コーヒーは心臓や血管、がん、代謝に良い影響を与えることがわかりました。
しかし、妊娠中の人は気をつけましょう。
コーヒーをたくさん飲むと、赤ちゃんの体重が少なかったり、流産や早産のリスクが上がることがわかっています。
特に妊娠初期の3か月では、流産のリスクが46%も増えるとされています。このため、妊娠中はコーヒーの量を減らしたほうが良いでしょう。
また、骨が折れやすい女性も注意が必要です。
コーヒーをたくさん飲むと、骨に悪影響を与えることがあり、特に女性では骨折のリスクが上がることがわかっています。
このようなリスクを避けるためにも、適度にコーヒーを飲むことが大切です。
コーヒーの種類と飲み方について
コーヒーにはいろいろな種類がありますが、健康に良い効果を最大限にするためには飲み方も大事です。
ドリップコーヒーやフィルターを使ったコーヒーは、コーヒーの成分をうまく摂取でき、脂肪に悪い影響も少ないので、健康に良いとされています。
一方で、フレンチプレスなどフィルターを使わない方法だと、カフェストールが残るため、コレステロールに影響を与えてしまいます。
結論:コーヒーは健康に良い?
全体的に見ると、コーヒーは適量であれば健康に良い影響を与える可能性が高いことがわかりました。特に1日3〜4杯が最も効果的で、死亡率や心臓の病気のリスクを減らす効果があります。
さらに、代謝を助けたり、がんのリスクを減らすなど、多くの健康効果があります。
妊娠中の人や骨が折れやすい女性は注意が必要です。
これらのリスクを踏まえて、自分に合った量を見つけることが大切です。
飲みすぎないようにして、適度に楽しむことで、コーヒーの健康効果を引き出しましょう。
参考文献
Poole R, Kennedy OJ, Roderick P, Fallowfield JA, Hayes PC, Parkes J. Coffee consumption and health: umbrella review of meta-analyses of multiple health outcomes. BMJ. 2017 Nov 22;359:j5024.