すももスペースの違和感
3/11のすももスペースでの違和感を書いていく。
500万円は高望みではない
女性側は、大体意見が一致しており、まとめると以下のような意見だった。
「容姿や会話が合うなど、他に特別メリットが無いのであれば、低年収男性と結婚するメリットはなく、結婚するくらいならシンママのほうがマシ」
まず、この主張が高望みかどうか検討しよう。簡単のために、以下の言説を考える
「年収1000兆円未満の男性と結婚するくらいならシンママになったほうがマシ」
この言説は最初の言説から色々条件が取り除かれているが、より高望みな主張になっていると思う。そしてこの主張は、「年収1000兆円以上」の男性と結婚するのがほぼ不可能なので、必然的にこうなる
「男性と結婚するくらいならシンママになったほうがマシ」
さてこれは高望みだろうか?シンママというおよそ高望みでない属性になってもいいと言ってるのだからかなり高望みではなさそうである。元の言説に戻ってみると、元の言説ではまだ男性と結婚してもいいという妥協が見られるため、より高望みではない主張になっている。そしてこれは低収入の定義によらない。よって、女性側が主張した言説は高望みではない。
「現実を見ろ」という男性の逃避
女性側が、シンママになる、子供に海外脱出させるなどと意見を出したが、それを「ここは日本です」「もっと普通な意見はないのか」「例外ケース」「現実を見ろ」などと突き放した男性側。女性側は至って本気で意見を出している。日本がディストピアなので、子供に海外に行かせたいと思うのは解決策として妥当なのだが、なぜそれを現実でないと決めつけるのだろうか。低年収男性二人と女性一人ならいいかもという話も、制度的には無理でも同棲は可能だし、「婚活サイトで年収絞り込みさせない法律を作ってもらおう」とするのと「一妻多夫制を導入してもらう」のは同じくらいに乏しい実現性を伴うので、両者とも言ってることの次元は同じである。男性側はどういう基準で現実的か否かを判断しているのか。都合のいい意見以外を排除するための「現実をみろ」でしかなかったと思う。海外脱出は非現実で、コンビニフランチャイズ店長は現実なのだとしたら、本当に意味がわからない。女性からは、「女性にお願いするより賃上げでしょう」と意見が出た。まさにそのとおりである。ここでも現実を見ろという反論が出たが、女性全体にお願いすることと、企業や政府に賃上げを要求することは同じくらい非現実なので、反論にはなっていない。そして賃上げを行い男性も女性も儲けて結婚に繋がる方が、圧倒的に健全だろう。要は、女性下げをしたいだけなのだ。これは僕の個人的な意見だが、政府が税金や社保を安くして手取りを上げれば、実質的にも気持ち的にも、国民がより将来に希望が持てるようになるのではないか。その将来への希望が結婚や子育ての原動力になるように思う。すもものようにみんなで貧しくなっても仕方ないと思うし、そうならないために海外脱出などの手段を考えることが普通になってしまっているのである。
男性側の幼稚さ
上記からも分かるように、男性側の主張は終始自分勝手であった。「男性の幸せのために結婚してください」などとお願いする場面もあったが、社会経験が多少あれば、相手にデメリットしかない提案が受け入れられるはずがない。何か別のものを差し出さないとと普通は考える。すももはコンビニフランチャイズ店長を勧めるが、この職業がコンビニ本社の奴隷であることを知らないのだろうか?ここからもすももの社会経験の乏しさが伺われる。