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インストラクターの本当の役目

イントラさんの役目って、責任感ややりがいももちろん重要ですが、それがすべてではないと思います。もっとシンプルな役目があるんです。

それは、その人と一言交わした瞬間、空間に触れた瞬間、「なんだか幸せな気持ちになれる」というプラスの情動を理屈抜きで伝えることです。

先日、ふとした場所で他の分野のインストラクターの方とばったり出くわしました。向こうが先に気づいていたらしく、僕が視線を上に上げようとした瞬間、「お疲れ様です〜」という明るく元気な一言が既に届いていました。

その一言が、レッスンで疲れ果てていて次のレッスンを待ち構えていた僕の心をふわっと軽くしてくれました。

また別のタイミングで、とあるコーチのアシスタントに入っている時のことです。そのコーチはいつもローテーションの説明をしている時、リラックスした雰囲気を作りながら、お客さんが自然と微笑んでしまうような空間を作り出していました。

そのリラックスした中にも「頑張ろう」という気持ちを引き出す力。これこそがイントラさんの持つ特別な力だと思います。

スーパースターのような存在は、目の当たりにすることで多くの人に良いインスピレーションを与えますが、日常の中でふとした瞬間にプラスの情動を伝えることの価値はそれに勝るとも劣らないと感じます。

この2人のイントラさんに共通しているのは、「やる気スイッチ」ならぬ、「オキシトシンスイッチ」を入れるのがとても上手いということです。

イントラさんの本当の役目って、技術を教えること以上に、この「オキシトシンスイッチ」を自然に押せることなのかもしれません。

上達するのは本人、きっかけ作りが指導者の役目。

言葉や行動で、相手の心をふっと軽くして、前向きな気持ちにさせる。そんなシンプルでいて深い役目が、イントラさんの本質だと改めて感じさせられました。

日々精進!

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