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"東京で、台湾に会いましょう" FILE:02 TAIWAN PLUS(上野公園)
―台湾でパフォーマンスができる。
でも、台湾ってどんなところだろう?
あまり知らない...
そんな私たちが"台湾"を知っていくストーリー
『東京で、台湾に会いましょう』
※この企画はラジオフチューズ「シネマイムパラダイス」の同コーナー連動記事です。
よかったらラジオも聞いてください。
87.4MHz ラジオフチューズ 毎週水曜 22:30-22:48「テンナインのシネマイムパラダイス」
残暑と空耳
9月17日。
残暑と呼ぶには無理がある日に上野駅に降り立つ。
鋭い日差しとごった返す観光客。
公園口は午前中から熱気が溢れる。
上野公園周辺には美術館、動物園、博物館、歴史資料館、寺社、そして屋外イベントまで、見所が数多くある。
ここにいる大勢も、足を止める時間はほんのわずかでそれぞれの目的地へ散っていき流れは速い。
流れに身を任せる。
目指すは中央広場。
そこで台湾イベントが催されているはずだ。
徒歩2分。近。
大きな招き猫が描かれた看板が見えてくる。
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いいフレーズだ。
TAIWAN PLUS
たぶん都内の台湾イベントの三大イベントのひとつ。
日陰の一切ない広場にあっても、活気に満ちている。頼もしい。
しかし自分は徒歩2分で汗だく。頼もしくはない。
早速、入口で購入した台湾ビールを片手に周り始めた。
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遠目からでも分かったけど、8月に行った台湾フェスタとはまた全く違ったものであるのが分かる。
決定的なのはフードのお店の数。
圧倒的に少ない。
その代わり雑貨やアパレルが多い。
フードも、台湾カカオとかイートインではないものを紹介していたり、定番の台湾茶もある。
BARなんかもあった。
ダージーパイだけで数店舗。とかはなく、それぞれ独自のラインナップを見せていた。
ビールのお供に台湾ソーセージを購入。
話しには聞いていたけど、甘い!。
しかし、嫌な甘さではなくあまじょっぱく、スッキリとした台湾ビールにこれがよく合った。
この組み合わせはいいよ。
頬張りながらステージ前を横切る。
壇上ではライブの準備が進行中。
リーフレットにある出演アーティストを見ると、やはり台湾フェスタとは違ったラインナップ。
この後の登場は・・・
「イルカポリス」
こち亀のキャラクターから名前を考えたと。
なんだってえ。あの変態刑事シリーズから!?
でもアー写はオシャレ。
だからこそなぜこち亀なのかが気になる。
ちなみに頭からヤシの木は生やしていなかった。
次に向かったのは、すぐ使える台湾語講座。
パフォーマンスのことを考えると、少しでも話せるようになったほうがいい。
これはぜひ!ということでテントへ向かった。
講師は「生活芸人田中さん」
台湾に住んだことはないけど、旅行を繰り返しているらしい。
いまは、これからの台湾は地方だ。ということで、台湾お遍路(微遍路と名付けているらしい)で各地を巡り地元の方と交流する活動を続けている。
確かに、お遍路さんの恰好をしている。
講座はとても楽しいものだった。
台湾華語というのは、中国語圏でちょっとよく思われているらしい。
モテたり、一目置かれたり。
そんな台湾なまりが、実は日本語に聞こえることを発見し、空耳台湾華語ということで何個かレクチャーしてもらった。
本も出版されたそうなので、ぜひ。
自分も買いました。
田中さんの話でいいなあと思ったのは、10年くらい台湾語をやってても現地で話をしてて分からない言葉は多いとのこと。
そんな中でも相槌だけはうって、分かる言葉のときは話す。
分からないことがあるからと引っ込んでいくのは、周りも気を遣う。
そうですよね。
話せないことばかり気になってしまうけど、話せない相手に対して気を遣うということも意識しておきたいものです。
シネマイムなんて、誰にとっても分からない・知らん。から始まるから常に大丈夫だよ。怖くないよ。なんなら面白いよ。
というのをある程度予め伝えてからパフォーマンスに入らないと、なかなか楽しんでもらいづらい。
分かる人も分からないところから始まる人もどちらも楽しめる工夫をするのは、存外場の一体感を生むのに繋がっている気はする。
誰もこぼれないパフォーマンスの場。
映画が分かる人も分からない人も。
目指すべきはやはりそこです。
今回で、台湾イベントは2つめの参加。
受け身だった前回よりは落ち着いて台湾に触れられたと思う。
11月には3つめのイベント「台湾フェスティバルakifuyu」が待っている。
これにはボランティアで参加をする予定。
より深く関わって味わっていこう。
台湾華語講座のあとは、お決まりのメニュー「ルーロー飯」を食べたとこで限界(暑さに)。
満喫しなたあ、としみじみ感じながらクーラーの効いたルノアールへ足を向けた。
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まとめとして一緒に行った真樹さんが言っていた、納得の言葉を。
「台湾フェスタで"これまでの台湾"を感じて、
TAIWAN PLUSで"今の台湾"を感じた。」
どちらもコンセプトがしっかりしてんだ。
了
【Infomation】
・台湾PLUS
・生活芸人田中さん
・イルカポリス 海豚刑警
・参考:こち亀のドルフィン刑事