『シン・ゴジラ』鑑賞日記
アマプラにて鑑賞。
ゴジラとか怪獣映画の醍醐味と言えば、私の中だけかもしれないが、東京が滅茶苦茶になるところを見たい…という欲望を満たしてくれるところだと思う。
完膚なきまでに壊滅させていた。
観ていて、「もうゴジラやめてくれ…」と本当に破壊を目の当たりにしているかのような錯覚を起こしてしまった。
東京を火の海にするシーン、民家やビルを一気に瓦礫の山に変えてしまう破壊力。そして核兵器を東京に落とすという世界の決定。
映画が迫真のリアリティを追求すればするほど、第二次世界大戦での東京大空襲や原子爆弾投下後の日本、東日本大震災の後の光景をはっと思い起こさせる。この感覚は、もしかしたら日本に生まれたからこそ余計そう感じさせるのかもしれない。
映画は本当に面白かった。
全非常事態に対する張り詰めた緊迫感を常に漂わせて物語は進行するのだが、その中でも「お役所仕事」や責任所在の不明に対する痛烈な皮肉もきいていて、ところどころクスリと笑わせる箇所もありバランスが絶妙。
内閣総辞職ビームの後、実務を担っていた若手職員達がかじ取りを任されてからの行動の速さ。
ラストシーンのところで語られる、「ゴジラとの共存」という言葉が、まさに日本だけではなく世界の課題として提起されているように感じ、印象的だった。
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