ターニングポイント、伏目 僕は絶対的にそういう選択が人生にある事を信じている あの時どうだったら、あの時どうすれば、とか分岐点みたいなモノを再考する事がある 一昔前までは過去に憧れを馳せていたのだが、三十路を超えて現在を生きるようになった これが大人になると言うことか なるほど、悪くない 人生は色々な選択肢で溢れている。が、どの選択肢を取ったとしても幸せと思う事が大事なのだと気付かされたように思う 上を見れば果てしなく僕の知らない生活が漂っている 嫉妬も羨望も
仕事に日々を喰われていく日常に慣れて、「大人」になった気がする。 二十代には何もやりたい事が無かった。やりたい事がなかったから、バンドを始めた。 幼少期の同調圧力で消防士になりたいと嘯いたが、結局宙吊りのままで潰えた事があった。 中学、高校、大学と周囲の環境に溶け込むために適当な夢を騙っていたおかげで、しっぺ返しを色々食らったと思う。 様々な人との出会いと別れの中で、きちんと土台を造らねば未来は無いと悟った。 その事に気がついたのは二十代終わりの事だった。 三十歳
洗濯物があと10分で終わるのだが、その間に雨の日のあれこれを。 昔muzieという音源の無料配信サイトがあった。 当時中学生の僕は、CDショップで無造作に借りた音源達とは別にmuzieで様々な音の情報達を漁りまくっていた。 当時の激重PCに落とし続けたmp3を、MDに焼きまくる作業を繰り返した。 今でも思い出すが、クリアイエローのMDディスクにmuzieの音源を詰め込んでいた。 その中には雨を題材とした曲が数曲入っていたのだが、もう10数年前の話なので全く題名を覚え
機材車は揺れる。 深夜1時、福井chopに向かっていた。 僕はMy Hair is Badのnarimiを聴きながら車を走らせていた。メンバーは後ろで寝ていたし、とりあえず激安コーヒーとエコーを嗜む事にした。 窓全開で煙草を吸うと後ろのベッドに引火するため、少しばかり開けて吸う事にした。 田舎特有の冷たく湿った風は、ペトリコールの匂いを連れて鼻を刺激した。 エコーは全然葉が詰まっていないので、灰を落とすのに車の外に腕を伸ばすと、一瞬で半分になった。 カードコバーンの
1から100を書いてしまうので、 人間というものはもっと雑破だと言うことを念頭に置いて描いてみる。 短大3回目の夏、煙草を噛みながら空を見ていた。 「将来が見えない」という言葉の意味を熟考し、mixiの投稿を全部消した後、初夏の暑さとニコチンの過剰摂取で脳がやや融解していたと思う。 自分には勿体無い女性だったし、自身の金欠と留年という不甲斐無さの極みから大変迷惑をかけてしまった。 「恥の多い生涯を送ってきました」 今になって俯瞰するとこの一言に尽きる。 先々で行く予
本当に久しぶりにblogなるものをやってみようと思う。 音楽という大衆文化に触れて思うことは、どうやら僕は面倒臭くて文学的で、何かに対して情熱的で狂信的な物や人が好きだと言うことに気がついた。 二十代前半の人生で割と大事な時期をバンドに費やしたのだが、全国津々浦々と行脚を繰り返した結果、上記のようにそういった人間が作る音楽に憧れていた。 京都のピアノガールや神戸のさよならポエジー、三重のMOFFなど、捻くれに捻くれたものが好きだった。 あの頃の僕は、縦だの横だの仕様も