青春という名のKPOP Vol.27 ~奇跡の日韓合同サバイバル番組「Produce48」から受け継がれるもの。
2018年5月10日。
全てはここから始まった。
Produce48の主題歌の「NEKKOYA (PICK ME)」が公開された。
壮大なスケールのサバイバル番組のスタートを予感させたが、
とりわけ注目を集めたのは、センターを務めたのは宮脇咲良。
HKT48のセンターながら、新たな挑戦に懸けていた彼女だったが、
可憐なビジュアルが話題となり、世界中で彼女は誰!?となった。
「NEKKOYA (PICK ME)」(視聴回数:4350万回/2018年5月10日-)
大きなインパクトを持って、Produce48の幕が開いた。
この番組から最終的に誕生したのが、ガールズグループのIZ*ONEだ。
その一員ともなる宮脇咲良はIZ*ONE解散後、先日再び韓国に渡ったが、
この頃から世界を見つめていたのかもしれない。
宮脇咲良ファンカム「NEKKOYA (PICK ME)」(視聴回数:505万回/2018年6月28日-)
私がこの番組を見たのは番組終了3年後で、既にIZ*ONEは解散していた。
つまり完全に後乗りで、まさに「失われた青春」のようにリアルタイムで観れなかったことを後悔したものだ。
それくらいインパクトの強い番組だったが、何より番組の化学反応として大きかったのは、日本と韓国のアイドル文化の激突が見られたことだった。
番組紹介から既にデビューしている日本の48グループ・メンバーと韓国の練習生たちがガチンコで実力を披露し合うのだが…最初はあまりの実力格差に講師たちも視聴者も、もちろん私も愕然とすることになる。
実力不足として次々と講師たちから批判される48グループの面々の多くは涙を流す。そして韓国の練習生の実力の高さに圧倒され、途方に暮れ、絶望する姿が映し出されている。
A~Fまで審査によって5段階にグループが分けられるのだが、A,Bの上位クラスに入れた日本メンバーはほんの僅か。一番下のFクラスのほとんどは日本の48グループが入った。
でも、そんな圧倒的実力格差に打ちのめされながらも、努力と愛嬌と、プロとして培っていた魅せるステージ力によって、日本メンバーの良さも回数を追うごとに増していき、日韓の実力メンバーの魅力的コラボレーションが次々に生まれていく。
あのIZ*ONEメンバーになったHKT48の矢吹奈子はなんとFクラスからAクラスにジャンプアップして大きな注目を浴びた。
他にもIZ*ONEメンバーになるAKB48の本田仁美も得意のダンススキルを見せて、常にデビュー圏内の順位を維持し、実力を見せた。彼女はAKB48では選抜総選挙で最高82位という目立たぬ存在だったが、見事9位でデビューする。
こうした、番組を通して新たな才能、輝きが発掘されていくプロセスも非常にワクワクさせるものだった。
他にも日本人メンバーの中で目を奪われたのはAKB48の下尾みう、NMB48の白間美瑠、村瀬紗英などで、韓国人練習生に引けを取らない見事なパフォーマンスを見せてくれた。
そして、やはり最終的にIZ*ONEになる9人の韓国人練習生は皆、輝きを放っていた。それ以外にも、後にEVERGLOWになるメンバーもいて、いかに実力派が集まっていたのかが、今ではよくわかる。
ステージパフォーマンス以外でも、日韓メンバー交流の面白さが番組の魅力でもあった。中でもIZ*ONEメンバーになるカンヘウォンと、AKB48の佐藤美波のFクラス同志からの友情物語はとても微笑ましかった。また、流暢な韓国語で日韓メンバーを繋いだ宮崎美穂の存在も印象深かった。彼女も見事、最終20名のメンバーになった。
「Produce48」は、日韓ガチンコサバイバルでありながらも、言語を超えた友情にも胸熱にさせてくれる一人一人の個性が際立つ番組だったからこそ、アジアを超えて世界でもヒットしたのではないだろうか。
ここからは私が個人的に印象に残ったパフォーマンスとTOP30以降に行われたコンセプト評価バトル6曲とデビュー評価バトル3曲の模様を一気に掲載しよう。
後に人気グループの一員になる彼女たちの輝きが詰まっている。
この番組でしか観れないのが惜しいほどなので多くなってしまったが、
ぜひ個々メンバーのスター性に注目してほしい。
では、グループバトルで印象に残ったパフォーマンスからGO!
「Very Very Very」(視聴回数:1420万回/2018年7月7日-)
IZ*ONEセンターになり、今やIVEで話題沸騰のチャン・ウォニョンの天性のアイドルぶりが光る!
しかも隣には同じくIZ*ONEからIVEリーダーになったアン・ユジンが揃う奇跡のチーム!
他にもIZ*ONEのチェ・イェナや白間美瑠、本田仁美が実力を見せる。
同曲対決「Very Very Very」(視聴回数:928万回/2018年7月7日-)
同曲対決で対峙したのはなんとIZ*ONEメンバーが4人揃ったチーム。
IZ*ONEのリーダーになるクオン・ウンビ、キム・ミンジュ、イ・チェヨン、宮脇咲良が完成度の高いパフォーマンスを魅せる。
イ・チェヨンのダンスの上手さ、宮脇咲良のステージ映えする表情!
ここからは特定の日本人メンバーが目を見張るパフォーマンスをしたステージを列挙。
「LOVE WHISPER」(視聴回数:2400万回/2018年6月30日-)
矢吹奈子が覚醒!
透き通るような高音ボイスで歌い上げ、圧倒的な支持を得る。
この時、矢吹奈子の観客投票が2位の2倍以上差をつけて堂々1位となった。
ポジション評価バトル
「Side To Side」(視聴回数:822万回/2018年7月21日-)
白間美瑠の覚醒!
彼女の大きな目から放たれる色気と全身から醸し出される妖艶さ!
14歳チャン・ウォニョンの完全性とイ・カウンの大人の魅力もあるが、
どの韓国練習生にも負けない大人の魅力をたっぷり見せてくれて見事!
では、彼女の瞳に吸い込まれそうなファンカムもどうぞ!
「Side To Side」白間美瑠ファンカム(視聴回数:121万回/2018年7月24日-)
ということで白間美瑠推しの私は先日、彼女の写真集を買って、
彼女の類まれなる妖艶な表現力に改めて圧倒されたのだった。
しかし、私を驚かせた日本人メンバーはもう一人いた。
「Touch」(視聴回数:442万回/2018年7月28日-)
冒頭から目を奪う下尾みうのセクシーな魅力が凄い!
人を魅惑する表情で一気に韓国で話題になり、デビュー候補に駆け上がっていく。
まさに下尾みうの覚醒の瞬間がこの動画に焼き付けられている。
そして、グループバトル「Peek-A-Boo」でも表情管理が見事だった。
「Peek-A-Boo」下尾みうファンカム(視聴回数:87万回/2018年7月2日-)
それにしても、下尾みうはなぜステージ上で
あんなに健康的なセクシーな魅力に包まれるのか。
普段の雰囲気は素朴なのに……。
AKB48内ではその輝きを果たして発揮できているのだろうか。。
そして、ここからはTOP30以降で、どれも印象深かったコンセプト評価バトルを一挙に紹介。
どのステージにも後のIZ*ONEメンバー一人一人の魅力が溢れているので、魅力的なステージばかりだと思う。
「また会おう」(視聴回数:772万回/2018年8月18日ー)
涼やかな魅力に溢れる宮脇咲良!
Fクラスからの逆転劇でIZ*ONEとなったカン・ヘウォンは、ぎこちなさが残るがラップで成長を見せる。
後にEVERGLOWになるワン・イーレンは番組でビジュアルNo.1に選ばれたが、その美貌を遺憾なく発揮している。
「Rollin' Rollin'」(視聴回数:1614万回/2018年8月18日-)
やっぱりBorn to Be Idolチャン・ウォニョンは敵なし!
白間美瑠も本田仁美もキュートな魅力を発散してる!
後にガルプラにも出るキム・ドアのラップも光る。
「Rumor」(視聴回数:4155万回/2018年8月18日ー)
村瀬紗英の目力も話題を呼んだステージ!
IZ*ONEのリーダーになるクオン・ウンビの妖艶な魅力。
そして、後にEVERGLOWになるキム・シヒョンが美しい。
「1000%」(視聴回数:1414万回/8月18日-)
IZ*ONEになるキム・ミンジュの美貌が眩しく光る!
宮崎美穂の安定感のあるボーカルも良かった。
下尾みうも爽やかでスタイルの良さが光る。
「君に届くように」(視聴回数:1215万回/2018年8月18日-)
このステージではやはりIZ*ONEの3人が素晴らしい。
キム・チェウォンの妖精のような可愛さ!
チョ・ユリのハスキーボイスがいい。
矢吹奈子の声はとても耳心地がよく素晴らしい!
「I AM」(視聴回数:1011万回/2018年8月18日-)
IZ*ONEになるアン・ユジンは既にデビューしたかのような魅力を放ち、
高橋朱里やIZ*ONEになるチェ・イェナも光る。
そして、嗚呼、イ・カウンの大人の魅力の切なさ。
最後の3曲は、最終12人が決まるデビュー評価バトルの3曲!
「We Together」(視聴回数:1645万回/2018年8月31日-)
IZ*ONEのチャン・ウォニョン、アン・ユジン、イ・チェヨン、チョ・ユリ、キム・ミンジュ。
日本メンバーでは本田仁美、宮崎美穂、竹内美宥。
後にチェリー・バレットのリーダーになるパク・ヘヨン。
一人一人の魅力が可愛く光る楽曲だ。
「好きになっちゃうだろう?」(視聴回数:2259万回/2018年8月31日-)
THE 秋元康楽曲!でも、なかなかいい!
ここまで残っているのはデビューメンバーか実力者だけなのでメンツ凄い!
IZ*ONEのキム・チェウォン、クオン・ウンビ、チェ・イェナ、カン・ヘウォン。
日本メンバーでは宮脇咲良、下尾みう、白間美瑠、高橋朱里。
そして、、嗚呼、イ・カウンとハン・チョウォン。。
既に出来上がったグループを見ているような日韓メンバーのコラボ!
「夢を見ている間」(視聴回数:1296万回/2018年8月31日-)
まさにフィナーレにふさわしい、心に沁みるロマンティックな楽曲。
一人一人のソロがじっくり見られ、見事に個々の魅力を伝えてくれる。
涙を流すメンバーもいて、まさに青春の終わりを感じさせる
感動的な名ステージとなった。
そして、ついにIZ*ONEの12人が誕生した。
PRODUCE48 順位発表 【1位〜12位】
この期間限定の奇跡のグループIZ*ONEの魅力は改めてたっぷり紹介します。
そして最後にこの番組出演をきっかけにデビューに繋がった練習生が如何に多かったかにも触れようと思う。
プロデュース48 韓国人全員の近況
Produce48出身の韓国人練習生はIZ*ONEとしてデビューできなくても、多くのアイドルグループでデビューする、まさに実力派揃いだった。
上の動画でも紹介されているが、列挙してみよう。
LIGHTSUM キム・ダヨン、ハン・チョウォン、イ・ユジョン
BlingBling キム・ユビン
チェリー・バレット パク・ヘヨン。
※ちなみにキム・ボラ、メイ、ホ・ジウォンはガールズプラネット999に出ている。
ROCKET PUNCH 高橋朱里 キム・スヨン、キム・ソヒ
BugAboo キム・チョヨン、ソン・ウンチェ
IZ*ONE→IVE アン・ユジン、チャン・ウォニョン
EVERGLOW ワン・イーレン、キム・シヒョン
FANATICS キム・ドア
Fromis9 チャン・ギュリ
ELRIS イ・チェジョン
パープルキス ナ・ゴウン、パク・ジウン
HOWZ ワンクー
Alexaとしてソロ アレックス・クリスティーン
SECRET NUMBER パク・ジニ
凄いデビュー率!
そう、Produce48のKPOP界に与えた影響、そして参加者に与えた影響は途轍もなく大きく、そして今も尚、拡大し続けているのだ。
日本人メンバーでもIZ*ONEになれなくても、韓国デビューを夢見て渡韓してソロデビューを目指した竹内美宥や、ROCKET PUNCHメンバーとなる高橋朱里など、この番組で志を行動に移したメンバーがいる。
つい先日AKB48の卒業を発表した宮崎美穂は「韓国でファンミーティングをしたい」と韓国での活動の夢を語った。
きっとNMB48を卒業した白間美瑠も心に期しているものがあるはずだ。ちなみにProduce48での私の日本人メンバーの推しは白間美瑠で、彼女のソロデビューを応援している。
今回、Produceシリーズの投票操作問題には触れていないが、それは出場した彼女たちには全く非が無く、そして彼女たちのこの番組での埋もれるにはもったいない程の輝きに注目してほしいからだ。
私がKPOPに完全にハマったきっかけもこの番組だ。
だから、この番組をきっかけに新たな夢に飛び出した彼女たちを
今後も応援していこうと思っている。
ファイティン!
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