満たされ、完
この前、所属してたバンドサークルの追いコンがあって、2日に分けて4バンド出て、全部ボーカルやらせてもらって、なんかでしゃばりすぎた感じがしていてちょっとだけ反省してるけど、楽しかったー。きてくれた人やプレゼントくれた人、ありがとうございました。おかげで1週間くらい、花に囲まれて生活ができて、なんかとても心が豊かでした。花瓶がなくて、ビールの空き缶とか百均のコップだったけど。幸せだったなーほんと。
満たされ、が、やっと落ち着いてきたので書きます。
高校から軽音部入って下手くそなドラム叩いていて、大学入ってなんかちょっとお笑いやりたくなって寄り道して、まあそれも大成功な寄り道だったんですけどそれは置いておいて。大学2年生になる時に、やっぱりどうしてもやりたくてバンドサークル入って、緊張しながら登録のGoogleフォームの「ボーカル」っていうチェックボックスにチェック、気づいたらマイク持って舞台に立っていて、でかいバスドラと太いベースに心臓の鼓動めちゃくちゃにされ、耳が痛くなるくらいギターが鳴ってて、錯乱前戦のロッキンロール、「ちくしょうばばあ覚えてろ」って叫んだりして、本当に本当に最高で、もう逃げられないとさえ思っちゃったのが2020年の12月でした。
ほぼ毎月ライブがあって、就活だなんだって言い訳にしてちょっと逃げたこともあったけど、いろんな先輩に誘っていただいたり、巻き込まれたり巻き込んだりしながら、なんだかんだ生活の隣に音楽があったこの3年弱は、執着が生まれるくらい楽しかったーーー勘弁して。
4年生になって、出会った何人かがいます。本当に魅力的な人がたくさんいるんだけど、特に、2022年の7月に、アロハシャツ着て下駄履いたクルクルパーマのちっちゃい男が、大学のキャンパスでやったライブで最前列のとこで踊り狂っていて。関わらないようにしようと思っていたんだけど、声をかけられてしまって、「あいさん、ベースマンやりましょう」って。なんとなく連絡先交換して、9月には一緒にステージに立っていました。大塚MEETS、素敵な箱で、めちゃくちゃ喋る後輩をドラムに呼んで、3人で。聞くに耐えない私のギターボーカルだったけど、横見たらニコニコの下駄スーツ(下駄アロハの秋バージョン)がいて、安定したベースとドラムにたくさん助けられて、4曲。中学1年生の時から、実家の電気のひもの部分をマイクに見立てて歌いながら、エアギターしながら、部屋でひとり夢見てたandymoriのコピーバンドがやれたの、めちゃくちゃ嬉しかったなー。
追いコンの最終日も、また同じメンバーで、andymoriやることになって。9月にやったときの4曲に加えて2曲、やっぱり私のギターボーカルはぎりぎりだったけど、横見たら、大泣きしてる元下駄アロハがいて、後ろのおしゃべりドラムはそれ見て笑っていたし、観客のみんなも笑いながら泣いてて、これ以上の幸せが私には思いつかなくて、やっぱり私も泣いてしまった。あー勘弁してよ、本当に。
嘘みたいにさ、私たちはなんかいろんなツールを持たされていて、それは言葉だったり表情だったり小説だったり服だったりするんだけど、その中に音楽というのもあって。私たちはもううんざりするくらい音楽をやり合って、知ってほしかったことも知りたかったことも、全部全部、伝えたり伝わったりしたわけで、もう言葉で今更言うことなんてないかーと。まあでも、乾杯とお礼だけは何度言ったっていいはずだから、しつこいようだけど言います。同期のみんなも、先輩方も、後輩たちも、私の前で、ただ目の前で、ただ音楽をやっていてくれてありがとうございました。その音楽に、救われた夜が、朝が、昼が、本当にたくさんありました。もう大丈夫です、私は。明日からも、昨日までも、たぶんもう全部大丈夫なんです。この満たされは、救われでもあります。
みんなのこと、心から愛しています、現実逃避、祈り、ポテトチップス!Don't Stop the Music!!